botani soil専用シリーズの選び分け
Contentsこの記事の内容8項目
botani soil(ボタニソイル)の直販ショップを見ていると、通常版のほかに【多肉植物専用】【アロイド専用】【フィカス専用】という3Lの専用シリーズが並んでいます。「自分が育てているのはモンステラだから、アロイド専用を買えばいいのかな」「通常版より安いけど、何が違うんだろう」と迷う方は多いはずです。
結論を先に言うと、公開されている情報の範囲では、3つの専用シリーズの配合の違いは確認できません。 そして価格も、送料まで含めて計算すると通常版より安くはなりません。この記事では、公開されている事実をそのまま並べたうえで、どう選べばいいかを整理します。
なお、tokyoplants編集部はbotani soilを実際に使用したわけではありません。本記事はメーカー公式サイトと直販ページで公開されている情報の整理であり、使用感の比較ではありません(情報は2026年10月23日時点)。
- ラインナップ
- 多肉植物専用/アロイド専用/フィカス専用の3種、各3L
- 価格
- 各 ¥1,980(通常版3Lは¥2,480)
- 送料
- 全国一律760円(通常版は送料無料)
- 総額
- 1袋だけなら専用¥2,740 > 通常版¥2,480。専用のほうが高くなる
- 配合の説明文
- 3つとも同一。違いは公表されていない
- 容量目安
- 3号鉢5〜6個/4号鉢2〜3個(通常版と同じ記載)
結論:配合差は公表されていない。選ぶ基準は価格と送料になる
直販ページに書かれている配合の説明は、3つの専用シリーズすべてで同じ文言です。
赤玉土を中心に、日向土や鹿沼土を配合しているため、排水性の良さが特徴的です。
商品名の部分だけが入れ替わるリード文も同様で、たとえば多肉植物専用は「多肉植物が育てやすくなる、保水性と排水性を意識してブレンドしました」、アロイド専用は「サトイモ科/アロイドと呼ばれる観葉植物が育てやすくなる、保水性と排水性を意識してブレンドしました」と、植物名以外はまったく同じ構成です。
ここで誤解してほしくないのは、これは「3つとも中身が同じ」という意味ではないということです。粒の大きさ、赤玉土と日向土・鹿沼土の比率など、実際には調整されている可能性は十分にあります。あくまで、購入前に読める情報からは違いを判断できないという状態です。

同じ「赤玉土中心」でも、粒を1段階大きくするだけで用土の性格は別物になるんだ。多肉向けなら排水寄り、アロイド向けなら粗めで空気を通す——そういう調整は比率を変えなくてもできる。説明文が同じでも中身が同じとは限らないのは、そういう理由だよ。
Pick Up — この記事で使う用土
3つの専用シリーズの基本情報
公開されている内容を、そのまま並べます。
【多肉植物専用】3L
- 価格: ¥1,980+送料760円
- 対象: アガベ、サボテン、ユーフォルビアなどの多肉植物(Q&A記載)
- 配合説明: 赤玉土を中心に、日向土や鹿沼土を配合
【アロイド専用】3L
- 価格: ¥1,980+送料760円
- 対象: サトイモ科/アロイドと呼ばれる観葉植物
- 配合説明: 赤玉土を中心に、日向土や鹿沼土を配合
【フィカス専用】3L
- 価格: ¥1,980+送料760円
- 対象: ウンベラータ、ベンガレンシスなどフィカス属(Q&A記載)
- 配合説明: 赤玉土を中心に、日向土や鹿沼土を配合
容量の目安(3号鉢5〜6個、4号鉢2〜3個)、チャック付きである点、肥料が含まれない点は3種とも共通で、通常版と同じ記載です。「虫が湧きにくい/水やりのタイミングがわかりやすい/排水性が良い」という3つの訴求も、通常版とまったく同じ文章が使われています。
通常版との違いは「配合」より「価格と送料」に出る
専用シリーズの価格は¥1,980で、通常版3Lの¥2,480より500円安く見えます。ところが、専用シリーズの送料は全国一律760円、通常版は送料無料です。総額で計算すると順番が入れ替わります。
| 商品 | 本体価格 | 送料 | 1袋の総額 | 1Lあたり |
|---|---|---|---|---|
| 通常版 3L | ¥2,480 | 無料 | ¥2,480 | 約¥827 |
| 専用シリーズ 3L | ¥1,980 | ¥760 | ¥2,740 | 約¥913 |
1袋だけ買う場合、専用シリーズのほうが260円高くなります。まとめ買いをすれば送料の重みは薄まりますが、通常版も2袋¥4,460(¥2,230/袋)・3袋¥6,440(¥2,147/袋)とまとめ買い割引があるため、1Lあたりの単価は通常版が下回ったままです。
※送料は直販ページに「送料は全国一律(760円)」と記載されています。複数袋をまとめて注文したときの扱いは購入画面でご確認ください。
結論
通常版と専用シリーズ、どちらを選ぶか
通常版 3L / 10L
総額で選ぶならこちら
- ✓送料無料で1袋2,480円
- ✓1Lあたりの単価が安い
- ✓公式マニュアルで「ほぼ全ての観葉植物に適する」と説明
- ✓10Lサイズがあり鉢数が多くても対応できる
専用シリーズ 3L
対象植物が明確な人向け
- ✓育てている植物が多肉・アロイド・フィカスに当てはまる
- ✓本体価格1,980円で買える
- ✓送料760円が別途かかる
- ✓配合の違いは公表されていない
通常版の3Lは、Amazonでも同額の¥2,480で購入できます(★4.3・62件、在庫あり・Prime対象/2026-10-23にAmazon商品ページで確認)。
Amazonアソシエイトリンクを含みます。価格・在庫は変動するため、最新は商品ページでご確認ください。
専用シリーズを選ぶ前に、植物ごとの用土条件を知っておく
「専用」という名前に頼らずに判断するために、それぞれの植物グループが用土に何を求めるのかを押さえておきましょう。以下はbotani soil専用版の中身の説明ではなく、一般的な用土条件です。
多肉植物(アガベ・サボテン・ユーフォルビアなど)
求めるのは、とにかく排水性です。水を抱え込む素材が多いと根が傷みやすく、粒が細かいほど乾きが遅れてリスクが上がります。赤玉土・日向土・鹿沼土といった無機質の粒で組むという方向性は、この条件と素直に噛み合います。詳しくは多肉植物の土で解説しています。
アロイド(モンステラ・フィロデンドロン・アンスリウムなど)
サトイモ科は根が太く、粒の隙間に空気が通ることを強く求めます。排水性だけでなく、根の周りに適度な水分が残ることも必要で、細かい粒だけで固めると根が窒息しやすくなります。配合の考え方はアロイド用土(エアリーミックス)の作り方にまとめています。
フィカス(ウンベラータ・ベンガレンシス・ゴムノキなど)
フィカスは比較的丈夫で用土の幅が広い一方、乾湿のメリハリをつけやすい土のほうが根が締まります。常に湿った状態が続くと落葉しやすくなるため、排水性のある用土との相性は良好です。フィカスの土もあわせてどうぞ。

同じ土でも、鉢の素材と置き場所で乾くスピードは倍くらい変わるよ。素焼き鉢・風通しのいい窓際なら排水性の高い土は乾きすぎることもある。買う土を変える前に、置き場所と鉢を見直すほうが効く場面も多いんだ。
どれを選ぶか
判断材料を整理すると、現実的な選び方は次のようになります。
- 1育てている植物が3カテゴリに収まるか確認する多肉・アロイド・フィカスのどれにも当てはまらない植物が混ざっているなら、通常版のほうが融通が利く
- 2総額で比べる1袋だけなら専用¥2,740 > 通常版¥2,480。安く見えるのは本体価格だけ
- 3鉢の数を数える3L で3号鉢5〜6個が目安。鉢が多いなら通常版10L(¥6,980・送料無料)が単価で有利
- 4肥料を用意する専用シリーズも通常版と同じく肥料は含まれていない。固形か液体を別に準備する
- 5迷ったら通常版公式マニュアルは通常版について「アロイド系・ゴムの木系を中心にほぼ全ての観葉植物に適しています」と説明しており、多肉への使用も可能としている
専用シリーズを選ぶ価値があるのは、「育てているのがその1グループだけで、メーカーがそのグループ向けに調整した袋を使いたい」という方です。逆に、鉢の種類がばらばらで複数の植物を育てているなら、1袋で全部まかなえる通常版のほうが扱いやすく、総額も抑えられます。
アロイド中心ならI'm original SOILも比較対象になる
育てているのがモンステラ・アンスリウム・フィロデンドロンなどサトイモ科中心であれば、tokyoplantsの『I'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土)』も選択肢に入ります。こちらはサトイモ科に合わせて設計した配合土で、botani soilとは設計思想が正反対です。
| botani soil 専用シリーズ | I'm original SOIL | |
|---|---|---|
| 設計 | 無機質主体(赤玉土中心+日向土・鹿沼土) | 有機質が約7割(ヤシ繊維30%・日向石20%・蘭の発酵樹皮20%・ミミズ堆肥10%・ピートモス10%・パーライト10%) |
| 肥料 | 含まれない | ミミズ堆肥由来の有機肥料分を含む |
| 虫のリスク | 構造的に低い | 有機質を含むぶん、無機質主体より不利 |
| 容量・価格 | 3L ¥1,980+送料760円 | 2L ¥1,200/10L ¥4,800(送料¥800、¥10,000以上で無料) |
| 1Lあたり(送料込み・単品) | 約¥913 | ¥1,000(2L)/¥560(10L) |
正直に書くと、虫の発生を最優先で避けたいなら、無機質主体のbotani soilのほうが構造的に有利です。 I'm original SOILは配合の約7割が有機質なので、botani soilが掲げる「害虫は有機質の土から発生しやすい」という論法では不利な側に立ちます。
そのうえでSOILが有機質を入れているのは、土自体に肥料分を持たせて植え替え直後の施肥を不要にすること、ヤシ繊維と発酵樹皮で保水を確保しながら日向石とパーライトで通気を取ること、サトイモ科の太い根に合う大きめの粒径にすることと引き換えだからです。どちらを取るかは優先順位の問題で、優劣ではありません。有機質と無機質の一般論は有機培養土と無機質培養土はどっちがいい?で整理しています。

有機質の土から無機質寄りの土へ一気に植え替えると、根の周りの環境が急に変わって弱る種類があるよ。botani soilのメーカー自身も、マメ科は有機質用土から植え替えると落葉する可能性があると注意書きしている。不安なら古い土を全部落とさず、半分だけ入れ替えるのが安全だよ。
I'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土)は2Lと10Lの2サイズ、どちらもジップ付きです。
よくある質問
Q. 専用シリーズと通常版、中身は同じ?
わかりません。 公開されている配合の説明文は専用3種で同一ですが、通常版の説明文は「赤玉土を中心に、鹿沼土やココヤシを配合」、専用シリーズは「赤玉土を中心に、日向土や鹿沼土を配合」と書き方が異なっています。配合比率や粒径はいずれも非公開のため、購入前に読める情報からは「同じ」とも「違う」とも断定できない、というのが正確な答えです。
Q. 専用シリーズのほうが安いのでは?
本体価格は¥1,980で通常版より500円安いのですが、送料が全国一律760円かかります(通常版3Lは送料無料)。1袋だけ買う場合の総額は専用¥2,740、通常版¥2,480で、専用のほうが260円高くなります。
Q. アロイド専用はモンステラに使える?
商品説明では「サトイモ科/アロイドと呼ばれる観葉植物が育てやすくなる」とされており、モンステラはサトイモ科です。なお公式マニュアルは通常版についても「アロイド系・ゴムの木系を中心にほぼ全ての観葉植物に適しています」と説明しているため、通常版でも対応範囲には入ります。
Q. 専用シリーズにも肥料は入っていない?
はい。botani soilは通常版・専用シリーズを通じて肥料を含まない設計です。公式Q&Aでも「肥料は含まれていないので、固形・液体の肥料を与えましょう」と案内されています。植え替え時に緩効性肥料を混ぜるか、根が落ち着いてから液肥を始めてください。
Q. 10Lの専用シリーズはある?
直販ショップで確認できる専用シリーズは3Lのみです(2026-10-23時点)。大容量が必要な場合は通常版の10L(¥6,980・送料無料)が選択肢になります。
まとめ
botani soilの専用シリーズ3種は、公開されている配合の説明文が同一で、購入前に読める情報からは違いを判断できません。これは「中身が同じ」という意味ではなく、判断材料が公開されていないという状態です。
価格面では、本体¥1,980という表示は通常版より安く見えるものの、送料760円を加えると1袋あたりの総額は通常版(¥2,480・送料無料)を上回ります。鉢の数が多いなら、通常版の10L(¥6,980・送料無料、約¥698/L)がもっとも単価が低くなります。
育てている植物が多肉・アロイド・フィカスのどれか1グループに収まり、メーカーがそのグループ向けに調整した袋を使いたいなら専用シリーズ。複数の植物を育てていて1袋でまかないたい、または総額を抑えたいなら通常版——という整理がもっとも現実的です。
サトイモ科が中心で、植え替え直後の肥料まで土に任せたい場合は、I'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土)も比較してみてください。botani soilの基本情報・通常版の詳細はbotani soilとは|中身・値段・デメリットにまとめています。
この記事を書いた人

Masashi Matsubuchi / tokyoplants
tokyoplants オーナー
東京・世田谷を拠点とする希少観葉植物専門店「tokyoplants」オーナー。自ら海外へ足を運んで一点ずつ厳選した株を買い付け、年間800株以上を自身の手で育てて販売しています。
プロフィールを見る →tokyoplants で購入する
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