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フィロデンドロン・メラノクリサム|黄金の葉脈が輝くベルベット葉の図鑑
植物図鑑

フィロデンドロン・メラノクリサム|黄金の葉脈が輝くベルベット葉の図鑑

by tokyoplants 編集部

コレクターから絶大な支持を集めるフィロデンドロン・メラノクリサム。新葉のブロンズ色が成熟とともに深い緑へと変わり、金色の葉脈が浮かび上がる様子は、ほかの植物にはない唯一無二の美しさです。

基本情報

項目 内容
学名 Philodendron melanochrysum Linden & André
科・属 サトイモ科 フィロデンドロン属
原産地 コロンビア(熱帯雨林)
生育タイプ 着生つる性
葉のサイズ 成熟株で40〜90cm(室内では30〜50cm程度)
難易度 ★★★☆☆(中級)

特徴

新葉のブロンズから深緑への変化

メラノクリサム最大の魅力は、展開直後の新葉にあります。芽吹いたばかりの葉はブロンズ〜銅色を帯び、表面には微細な毛が密生してビロードのような光沢を放ちます。その後、葉が成熟するにつれて深い濃緑色へと変化し、金色〜クリーム色の葉脈が鮮やかに浮かび上がります。

種小名の melanochrysum はギリシャ語で「黒い金(melano=黒、chrysum=金)」を意味し、この深緑と金脈のコントラストをそのまま名前に刻んでいます。

ベルベット質感の葉面

葉の表面を覆う細かな毛は光を乱反射し、角度によって輝きが変わります。この質感はグロリオサムと並ぶベルベット系フィロデンドロンの代表格として知られており、インテリアとしての存在感も抜群です。

着生つる性の生育

メラノクリサムは自然界では木の幹を這い上がる着生つる性植物です。室内栽培では支柱やヘゴ棒を用意することで、葉が大きく育ちやすくなります。支柱があると葉サイズが1.5〜2倍ほど変わることもあるため、大きな葉を楽しみたい場合はぜひ取り入れてください。

グロリオサムとの違い

同じベルベット系として比較されることの多いグロリオサムですが、生育タイプが大きく異なります。

比較項目 メラノクリサム グロリオサム
生育タイプ つる性(上に伸びる) クリーピング(地を這う)
葉の形 細長いハート形 丸みのある大きなハート形
管理のしやすさ やや容易 やや難しい(乾燥に敏感)
支柱 必要 不要

メラノクリサムはグロリオサムと比べて環境への適応力が高く、初めてベルベット系フィロデンドロンを育てる方にも比較的おすすめです。

育て方のポイント

明るい間接光が理想です。直射日光は葉焼けの原因になります。東向きや北向きの窓辺、あるいはレースカーテン越しの光が適しています。光量が不足すると葉脈の金色が薄れ、葉が小さくなりがちです。

水やり

表土が乾いたらたっぷり与え、受け皿に水をためないようにします。過湿は根腐れの最大の原因です。冬場は水やりの頻度を少し落とし、土が乾ききる前に与えるイメージで管理します。

水はけと保水性を兼ね備えた配合が理想です。通気性の高い専用土を使うと根が健康に育ち、葉の展開も安定します。

湿度

原産地の熱帯雨林に近い環境を好むため、湿度60%以上が理想です。乾燥しがちな室内では加湿器の活用や葉への霧吹きが有効です。ただしグロリオサムほど湿度管理に神経質になる必要はなく、一般的な室内環境でも十分育てられます。

よくあるトラブル

  • 葉がカールする: 水不足または低温が原因のことが多いです。水やりのタイミングを見直し、15℃以下の場所は避けましょう。
  • 葉脈の金色が薄い: 光量不足のサインです。明るい場所に移動してみてください。
  • 新葉がなかなか展開しない: 支柱がなく茎が安定していないことが一因です。ヘゴ棒や苔柱を立てると改善することがあります。
  • 根腐れ: 過湿と通気不足が重なると発生します。水はけの良い土と適切な水やり間隔が予防の基本です。

まとめ

フィロデンドロン・メラノクリサムは、新葉のブロンズ色から深緑への変化と金色の葉脈が織りなす、コレクター心をくすぐる一品です。つる性のため支柱を用意する一手間はかかりますが、同系統のグロリオサムよりも管理しやすく、ベルベット系フィロデンドロンの入門としても最適な存在です。適切な光と湿度を確保できれば、室内でも印象的な大きな葉を楽しめます。

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