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観葉植物ショップがなぜ植樹をするのか|業界とサステナビリティ
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観葉植物ショップがなぜ植樹をするのか|業界とサステナビリティ

by tokyoplants 編集部

「観葉植物を育てることは、環境にやさしい趣味なのだろうか」——植物を育てるうちに、そんな疑問を持ったことはないでしょうか。緑を育てる行為そのものは心地よいものですが、その裏側にある培養土や鉢、輸送といった産業活動には、実は見過ごされがちな環境負荷があります。

近年、観葉植物ブランドの中には、こうした課題に向き合い、植樹活動などの形で環境への還元を始めるところが増えてきました。この記事では、観葉植物業界とサステナビリティの関係を俯瞰し、なぜ植物ショップが植樹に取り組むのかを考えます。

結論:観葉植物産業には見過ごされがちな環境負荷があり、その埋め合わせとして植樹を選ぶブランドが増えている

観葉植物を育てること自体は温室効果ガスを大量に排出する行為ではありませんが、培養土に使われるピートモスの採取や、プラスチック鉢の廃棄、輸送に伴うエネルギー消費など、業界全体で見ると無視できない環境負荷が存在します。これに対し、売上の一部を植樹活動に還元することで、事業活動と環境貢献のバランスを取ろうとするブランドが海外・国内問わず増えてきています。tokyoplantsの「tokyo to forest」もその一つです。

観葉植物業界が抱える環境課題

ピートモス(泥炭)採取の問題

多くの培養土にはピートモスが使われていますが、その原料となる泥炭地(ピートランド)は、地球上の陸地面積のわずか数%程度しか占めていないにもかかわらず、世界の土壌炭素の多くを蓄えているとされています。国連環境計画(UNEP)は、泥炭地が世界の森林全体を上回る量の炭素を蓄えていると指摘しており、泥炭地の採掘・排水は、そこに蓄えられていた炭素を大気中に放出することにつながります。ピートモス自体が数百年から数千年かけて形成される資源であることも、持続可能性の観点から課題とされる理由の一つです。

プラスチック鉢の廃棄問題

観葉植物の流通に欠かせないプラスチック鉢も、リサイクルが難しい素材の一つです。多くの家庭用リサイクル回収では、植物用の鉢に使われる樹脂の種類や、黒色プラスチックが選別機で検知されにくいといった理由から、回収対象外とされることが少なくありません。結果として、多くのプラスチック鉢が焼却または埋め立てに回っているのが実情です。

輸送・エネルギー消費

観葉植物、特に海外から輸入される品種は、生産地から店舗・消費者の手元に届くまでに長い輸送プロセスを経ます。温室での育成にかかるエネルギーや、輸送に伴う燃料消費も、業界全体の環境負荷の一部です。

海外の観葉植物ブランドの取り組み事例

こうした課題に対して、独自の環境貢献の仕組みを取り入れる観葉植物ブランドも登場しています。

例えば、ロンドンを拠点とする観葉植物ブランド「The Stem」は、森林再生団体「Eden Reforestation Projects」と提携し、注文1件ごとに1本の植樹を行う仕組みを導入しています。同ブランドは環境非営利団体への寄付を掲げる国際的な取り組み「1% for the Planet」のメンバーでもあり、売上の1%を環境団体に寄付しているほか、配送には電気自動車を使い、梱包にはリサイクル可能な資材を採用しています(同社公式サイトの記載に基づく)。

このように、「注文ごとに1本」「売上の1%」といった、事業の仕組みに組み込む形での環境貢献は、観葉植物業界に限らず、近年さまざまな業界で見られるようになってきたアプローチです。

tokyoplantsの取り組み「tokyo to forest」

tokyoplantsも、こうした流れの中で「tokyo to forest」というメンバーシップ制度を始めました。お買い物金額の1%が「1% for trees」ポイントとして貯まり、50ポイントに達すると、植樹プラットフォーム「Tree-Nation」を通じた植樹プロジェクトと交換できる仕組みです。

正直にお伝えすると、tokyo to forestはまだ始まったばかりの取り組みで、公開できる植樹実績はありません。派手な数字を掲げるのではなく、日々の買い物を通じて少しずつ植樹を積み重ねていくことを目指しています。制度の詳しい背景や理念については、「tokyo to forest|売上の1%を、世界の森へ」で紹介しています。

消費者としてできること

観葉植物を楽しみながら環境負荷を意識する方法は、植樹プログラムのあるブランドを選ぶことだけではありません。

  • 使い終わった鉢は、素材が分かるものを選んで自治体のルールに沿って処分する、あるいは再利用する
  • 培養土は、ピートモス以外の資材(ヤシガラ由来のココピートなど)がブレンドされたものを選ぶ選択肢もある
  • 生ゴミや落ち葉から堆肥を作り、培養土の一部を自家製に置き換える(詳しくは「はじめての家庭用コンポスト」を参考にしてください)
  • 植物を長く大切に育てることそのものが、廃棄・買い替えの頻度を減らす最もシンプルな環境配慮になる

まとめ

観葉植物産業には、ピートモスの採取やプラスチック鉢の廃棄など、見過ごされがちな環境課題があります。こうした課題に対して、海外・国内の一部のブランドは、売上の一部を植樹活動に還元する仕組みを事業に組み込むことで応えようとしています。tokyoplantsの「tokyo to forest」も、そうした取り組みの一つとして、これから実績を積み重ねていく段階にあります。

制度の詳細やパートナーであるTree-Nationについては、以下の記事もあわせてご覧ください。

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