苔玉の作り方と土の配合|秋のギフトにもおすすめ
Contentsこの記事の内容10項目
鉢を使わず、丸めた土に苔をまとわせて楽しむ「苔玉」。和の趣がありながらどこかモダンにも見えるインテリアグリーンとして人気があり、紅葉する植物を使えば秋のギフトとしても喜ばれます。この記事では、苔玉に使う土の配合と作り方の手順を初心者向けに解説します。
結論:苔玉の土台は「けと土+赤玉土」の粘土質配合
苔玉は、鉢の代わりに粘土質の土を丸めて根を包み、その表面を苔で覆う仕立て方です。一般的な観葉植物の鉢植え用土とは異なり、手で丸めても崩れない粘性が求められます。
- 基本配合:けと土(黒土)5:赤玉土(小粒)5
- けと土単体でも作れるが、赤玉土を混ぜると乾燥時にひび割れにくくなる
- 配合済みの「苔玉用土」を使えば、配合の手間なくすぐに作れる
ポイントは、鉢植えに使う一般的な観葉植物用の培養土(バークやココチップが主体で崩れやすいタイプ)は苔玉の球には向かないということです。苔玉には粘性のあるけと土をベースにした専用の配合が必要です。
Pick Up — この記事で使う用土
苔玉とは・向いている植物
苔玉は江戸時代から伝わる盆栽の仕立て方の一種で、根鉢を土で丸め、表面を苔で覆うことで鉢を使わずに植物を育てる方法です。吊るしたり、器に乗せたりと飾り方の自由度が高いのも魅力です。
苔玉に向いている植物
- 紅葉が楽しめる植物:モミジ・ハゼノキなど、秋のギフトに人気
- 丈夫で育てやすい植物:ガジュマル・ポトス・シェフレラ
- シダ類:多湿を好み苔玉との相性が良い
- 小型の観葉植物:フィカス・プミラなど根が細かく広がりすぎない種類
大きく育つ植物や、太い根を張るタイプ(モンステラなど)は苔玉には不向きです。根が球の外に張り出しやすく、形が崩れてしまいます。
用意するもの
- けと土(黒っぽい粘土質の土)
- 赤玉土(小粒)
- ハイゴケまたは水苔
- 木綿糸・シニュー糸などの固定用の糸
- ビニール手袋
- 植え付ける苗(根鉢の小さいもの)
けと土単体、または赤玉土との配合済み苔玉用土を使うと、配合の手間を省けます。水苔を使う場合の選び方は水苔おすすめ5選|ランク・圧縮率の選び方で詳しく解説しています。ヤシガラ由来の資材との違いが気になる方はベラボンとは|ヤシ繊維の土壌改良材も参考になります。
苔玉の土 配合比率
基本配合
けと土 5 :赤玉土(小粒)5
けと土だけでも丸めることは可能ですが、乾燥すると収縮してひび割れやすくなります。赤玉土を混ぜることで、乾湿を繰り返しても形が崩れにくくなります。
配合比率を見る
基本配合 けと土5:赤玉土(小粒)5
■けと土 ■赤玉土(小粒)
編集部より
けと土と赤玉土は同量でも、練るときの水加減次第で仕上がりの硬さが変わります。耳たぶくらいの柔らかさを目安に少しずつ水を足していくと、丸めやすくひび割れにくい球になります。
配合済みの苔玉用土を使う場合
自分で配合するのが手間な場合は、けと土・赤玉土・富士砂・炭・緩効性肥料があらかじめブレンドされた市販の苔玉用土を使うと手軽です。水を加えて練るだけで使える状態になっているものが多く、初めての苔玉作りにも向いています。
苔玉の作り方(手順)
1. 苗を鉢から抜き、根鉢の土を落とす
古い土を根が見える程度まで優しく落とします。落としすぎると根を傷めるため、6〜7割程度残すのが目安です。
2. 土を練って球状にする
けと土と赤玉土を配合し、少しずつ水を加えながら耳たぶくらいの硬さになるまで練ります。練った土で根鉢を包み込み、両手で優しく丸めます。
3. 苔を巻きつける
湿らせたハイゴケや水苔を、土の球の表面全体を覆うように貼り付けます。隙間ができないよう均等に配置しましょう。
4. 糸で固定する
木綿糸やシニュー糸を球全体にぐるぐると巻きつけ、苔が剥がれないように固定します。糸は自然に土へなじむよう、きつく締めすぎず全体的に均等に巻くのがコツです。
5. 形を整えて完成
軽く手で押さえながら形を丸く整えます。糸の結び目は目立たない位置に隠しておくと見た目がきれいに仕上がります。
苔玉の水やり・管理方法
水やりは「浸け水」が基本
苔玉は鉢のように受け皿へ流れ出る仕組みがないため、水やりはバケツや洗面器に水を張り、苔玉ごと数分間浸ける「腰水」方式が基本です。持ち上げたときの重さで乾き具合を判断します。
置き場所
直射日光を避けた明るい日陰が基本です。風通しの良い場所に置くと、苔の状態も良好に保ちやすくなります。
苔が茶色くなったら
苔が乾燥しすぎたり、逆に蒸れたりすると茶色く変色することがあります。霧吹きでこまめに湿らせる、風通しを見直すなどの対応で回復することがあります。
秋のギフトに苔玉がおすすめな理由
苔玉は紅葉する植物と組み合わせることで、季節感のあるギフトとして人気があります。モミジなど紅葉樹の苔玉は、育てながら色の変化を楽しめる点が贈り物として喜ばれる理由です。器に乗せて飾るだけで様になり、鉢植えよりもコンパクトで場所を取らない点もギフト向きです。
自分で一から作る時間がない場合は、苔と土・糸がセットになった市販の苔玉手作りキットを使うのも手軽な方法です。キットの比較は苔玉手作りキット比較|初心者におすすめはで詳しく紹介しています。
よくある失敗例
失敗1:一般的な観葉植物の培養土で丸めようとする
バークやココチップが主体の観葉植物用培養土は粘性がなく、手で丸めてもすぐに崩れてしまいます。苔玉には必ずけと土をベースにした配合を使いましょう。
失敗2:けと土だけで作って乾燥後にひび割れる
けと土単体は乾燥すると収縮しやすく、ひびが入って苔が剥がれる原因になります。赤玉土を混ぜて安定性を高めてください。
失敗3:水やりを鉢植えと同じ感覚で行う
苔玉は上から少量の水をかけるだけでは中心部まで水分が届きません。定期的な浸け水(腰水)で全体をしっかり湿らせることが必要です。
失敗4:大きく育つ植物を選んでしまう
モンステラのように太く力強い根を張る植物は、苔玉の球を突き破って形が崩れやすくなります。苔玉には根が細かく広がりすぎない植物を選びましょう。
まとめ
- 苔玉の土台は「けと土5:赤玉土5」の粘土質配合が基本
- 配合が手間な場合は、あらかじめブレンドされた市販の苔玉用土が便利
- 紅葉樹・ガジュマル・ポトス・シダ類など根が細かい植物に向いている
- 水やりは浸け水(腰水)が基本。持ち上げた重さで乾き具合を判断する
- 紅葉と組み合わせれば、季節感のある秋のギフトとしても人気
苔玉は特別な道具がなくても、けと土と赤玉土さえあれば自宅で気軽に作れます。手作りキットも活用しながら、自分だけの一鉢(一玉)を育ててみてください。
鉢植えの観葉植物にはSOILもおすすめ
苔玉ではなく鉢植えで観葉植物を育てる場合は、tokyoplantsのオリジナル用土『I'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土)』もあわせてご検討ください。6種の天然素材をブレンドし、化学肥料不使用で植え替え直後から使いやすい配合です。
この記事を書いた人

Masashi Matsubuchi / tokyoplants
tokyoplants オーナー
東京・世田谷を拠点とする希少観葉植物専門店「tokyoplants」オーナー。自ら海外へ足を運んで一点ずつ厳選した株を買い付け、年間800株以上を自身の手で育てて販売しています。
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