観葉植物に赤玉土を混ぜる割合|培養土6:赤玉土4が基本
Contentsこの記事の内容7項目
「赤玉土を混ぜるといいって聞いたけど、どのくらい入れればいいの?」――観葉植物を育て始めると、土の配合で悩む方は多いです。多すぎると根が乾きすぎる、少なすぎると排水が改善されない。そのバランスが難しいですよね。
結論からお伝えします。観葉植物への赤玉土の基本配合は、全体の3〜4割(30〜40%)が目安です。培養土6割+赤玉土4割のシンプルな組み合わせが、多くの観葉植物に適しています。
ただし植物の種類や置き場所によって最適な割合は変わります。この記事では基本の考え方から植物別の調整方法、粒サイズの選び方まで体系的に解説します。
赤玉土とは何か
赤玉土は、関東ローム層から採取した火山灰土(赤土)を乾燥・ふるい分けして粒状にしたものです。園芸用土の定番素材として広く使われており、その特性を正しく理解することが配合の第一歩です。
赤玉土の主な特性
排水性と通気性が高い 粒状構造により、水が素早く通り抜ける経路(マクロポア)が確保されます。密な培養土だけでは水が停滞しやすい鉢の中に、赤玉土を混ぜることで水はけが格段に向上します。
保水性と保肥性も兼ね備える 粒の内部には細かい孔が無数にあり(ミクロポア)、そこに水分と肥料成分を保持します。乾いたように見えても粒の中に水が蓄えられているため、根への水分供給が安定します。
pH はやや酸性〜中性 赤玉土の pH は約5.5〜6.5で、多くの観葉植物が好む弱酸性〜中性の範囲に収まります。培養土と組み合わせると pH が安定しやすくなります。
無機質でクリーン 有機物をほとんど含まないため、コバエや細菌の繁殖が起きにくいです。室内栽培において衛生面でのメリットがあります。
赤玉土の役割まとめ
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 排水性向上 | 水はけを改善し根腐れを防ぐ |
| 通気性向上 | 根への酸素供給を促進 |
| 保水・保肥 | 粒内部に水・養分を保持 |
| pH 安定 | 弱酸性〜中性を維持 |
| 衛生管理 | 無機質で虫・菌が繁殖しにくい |

赤玉土の粒は、外側が排水路(マクロポア)、内側が貯水庫(ミクロポア)という二重構造になっている。「排水と保水を一つの粒が両立する」この仕組みが、他の無機素材にはない赤玉土ならではの強みだよ。
Pick Up — この記事で使う用土
基本の配合割合(3〜4割が標準の理由)
観葉植物の土配合において、赤玉土の標準的な割合は全体の30〜40%とされています。この数字にはいくつかの根拠があります。
なぜ3〜4割なのか
排水性と保水性のバランス 赤玉土が少なすぎると(10〜20%程度)培養土の粘度が勝り、水が停滞しやすくなります。逆に多すぎると(60%以上)水が抜けすぎて保水力が失われ、頻繁な水やりが必要になります。30〜40%はそのバランスが取れる黄金比です。
培養土の栄養を活かせる 市販の培養土には堆肥や腐葉土などの有機成分が含まれており、植物の生育に必要な栄養が入っています。赤玉土を入れすぎると培養土の割合が下がり、栄養分が不足します。6割の培養土を確保することで、十分な栄養供給が維持されます。
根が張りやすい土質になる 赤玉土3〜4割の配合は、根の生長に適した「ほどよい硬さ」と「隙間」を生み出します。根は柔らかすぎる土では支えを持てず、硬すぎる土では伸びられません。
基本配合の例
培養土(観葉植物用):60%
赤玉土(小粒〜中粒):40%
または
培養土:70%
赤玉土:30%
迷ったらまず「培養土6:赤玉土4」から始めるのがおすすめです。その後、植物の反応(水はけ、乾き具合)を見ながら調整していきましょう。

「迷ったら6:4」はあくまでスタート地点。植え替え後1〜2週間の土の乾き方を観察して、乾くのが早すぎるなら赤玉土を減らし、逆に土が湿ったままなら増やす、という微調整をすると植物に合った配合にどんどん近づくよ。
植物別の配合調整
植物の種類によって、最適な赤玉土の割合は異なります。水を好む植物は少なめに、乾燥を好む植物は多めに調整するのが基本の考え方です。
モンステラ(Monstera deliciosa)
モンステラは水はけの良い土を好みますが、ある程度の保水力も必要です。
推奨配合
- 培養土:60%
- 赤玉土(小粒):30%
- パーライト:10%
赤玉土を3割程度に抑え、パーライトを加えることで排水性をさらに高めます。大きな葉から水分を多く蒸散するため、完全に乾燥しすぎる土は適しません。
サンスベリア(Sansevieria)
サンスベリアは乾燥を好む多肉質の植物です。過湿は根腐れの原因になるため、赤玉土の割合を多めにします。
推奨配合
- 培養土:40%
- 赤玉土(小粒〜中粒):40%
- 川砂またはパーライト:20%
水分が長く残りすぎないよう、無機質素材を全体の6割以上にするのがポイントです。
アンスリウム(Anthurium)
アンスリウムは湿度を好む反面、根は過湿に弱い傾向があります。適度な保水と通気のバランスが重要です。
推奨配合
- 培養土:50%
- 赤玉土(小粒):30%
- 腐葉土:20%
腐葉土を加えることで保湿性と通気性を同時に確保します。赤玉土は3割を目安に。
ポトス(Epipremnum aureum)
ポトスは比較的丈夫で土の適応範囲が広いですが、水はけが良いほど根が健康に育ちます。
推奨配合
- 培養土:60〜70%
- 赤玉土(小粒):30〜40%
シンプルな2素材配合で十分です。市販の観葉植物用培養土に赤玉土を混ぜるだけで良い環境が作れます。
フィカス(Ficus umbellata・ゴムノキなど)
フィカス類は根張りが旺盛で、ある程度の肥料分を必要とします。赤玉土を増やしすぎると栄養不足になりやすいため、3割程度に抑えます。
推奨配合
- 培養土:65%
- 赤玉土(小粒):25%
- 腐葉土:10%
腐葉土で栄養を補いつつ、赤玉土で水はけを整えます。
多肉植物・サボテン
多肉植物は極端に水はけの良い土が必要です。赤玉土の割合を最大まで引き上げます。
推奨配合
- 赤玉土(小粒):50%
- 培養土(多肉・サボテン用):30%
- 川砂またはパーライト:20%
多肉植物は無機質素材を全体の7割以上にすることで、根腐れリスクを大幅に下げられます。
配合早見表
| 植物 | 培養土 | 赤玉土 | その他 |
|---|---|---|---|
| モンステラ | 60% | 30% | パーライト10% |
| サンスベリア | 40% | 40% | 川砂20% |
| アンスリウム | 50% | 30% | 腐葉土20% |
| ポトス | 60% | 40% | — |
| フィカス | 65% | 25% | 腐葉土10% |
| 多肉植物 | 30% | 50% | 川砂20% |

表を見ると、水を好む植物ほど赤玉土が少なく、乾燥好きの植物ほど赤玉土が多いのがわかるはず。配合を考えるときは「この植物にどれくらいの頻度で水をあげたいか」から逆算すると失敗しにくいよ。
配合比率を見る(培養土:赤玉土:その他)
基本配合の目安 培養土60%:赤玉土40%
モンステラ 培養土60%:赤玉土30%:パーライト10%
サンスベリア 培養土40%:赤玉土40%:川砂またはパーライト20%
アンスリウム 培養土50%:赤玉土30%:腐葉土20%
ポトス 培養土65%:赤玉土35%(目安の中間値。実際は培養土60〜70%:赤玉土30〜40%の範囲で調整)
フィカス 培養土65%:赤玉土25%:腐葉土10%
多肉植物 培養土30%:赤玉土50%:川砂20%
■培養土 ■赤玉土 ■パーライト ■腐葉土 ■川砂/川砂またはパーライト
編集部より
赤玉土の割合は植物ごとの「乾かしたい度合い」を数字にしたものと考えると分かりやすいです。迷ったときは基本の培養土6:赤玉土4に一度戻してから、育てている植物の性質に合わせて少しずつ調整していく進め方をおすすめします。
プロトリーフとtokyoplants『I'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土)』の違いを比較した記事「プロトリーフ vs SOIL|観葉植物の土はどっち」もあわせてご覧ください。
粒サイズの選び方
赤玉土は「小粒・中粒・大粒」の3サイズがあり、用途によって使い分けます。
小粒(3〜6mm)
観葉植物の土の混合に最適なサイズです。粒が小さいほど培養土との密着度が高く、均一な混合ができます。鉢の容量が小さいほど(3〜7号鉢)小粒が向いています。
- 根が細い植物(ポトス・フィカス・アンスリウム)
- 小〜中型の鉢(直径20cm以下)
- 室内の観葉植物全般
中粒(6〜13mm)
中粒は通気性・排水性がより高く、大型の植物や深い鉢に適しています。また、鉢底の排水層として敷く際にも中粒が使いやすいサイズです。
- 大型の植物(7号鉢以上のモンステラ・フィカス)
- 鉢底の排水層として
- 水はけを特に重視したい場合
大粒(13mm以上)
大粒は主に鉢底石の代用として使われます。軽石や市販の鉢底石の代わりに大粒赤玉土を鉢底に2〜3cm敷くと、排水層が確保でき、根腐れ予防になります。
なお、赤玉土は「硬質」タイプを選ぶとより長持ちします。通常の赤玉土は水に繰り返し濡れると崩れやすいため、植え替えを頻繁にしない場合は硬質タイプがおすすめです。
赤玉土を使う際の注意点
経年劣化(粒の崩れ)
赤玉土は水やりを繰り返すことで、粒が少しずつ崩れて粉状になります。これを「へたり」と呼び、通常の赤玉土は1〜2年で顕著になります。粒が崩れると通気性・排水性が失われ、むしろ水はけが悪化します。
対策としては、以下のいずれかを選択します。
- 硬質赤玉土を使う:焼成処理されており崩れにくく、3〜5年程度は粒形が維持される
- 定期的に植え替える:1〜2年ごとに新しい土と赤玉土で植え替えることで常に良好な環境を維持
酸性化
赤玉土は長期間使用すると pH が下がり(酸性化)、植物の生育に影響を与えることがあります。pH が低すぎると根が肥料を吸収しにくくなります。気になる場合は、植え替え時に新しい赤玉土に交換するか、くん炭(炭素素材)を少量加えて pH を調整する方法があります。
単体使用は NG
赤玉土だけを植え込み素材として使うことは避けましょう。赤玉土は有機成分をほとんど含まないため、栄養素がほぼゼロです。培養土と組み合わせることで、排水性と栄養のバランスが取れます。
ただし、挿し木や種まきの発根用培地として赤玉土単体(または単体に近い配合)を使うケースはあります。その場合は発根後に通常の培土に移植します。
購入時のチェックポイント
- 「硬質」か「通常」かを確認する:室内観葉植物には硬質タイプが長持ちしてコスパが良い
- 粒サイズを用途に合わせる:混合用は小粒、鉢底用は中〜大粒
- 保管時は湿気に注意:未使用分は密閉袋や蓋つき容器で保存し、カビの発生を防ぐ
よくあるQ&A
Q1. 赤玉土は洗って再利用できますか?
A. 再利用は可能ですが、古い根や有機物を丁寧に取り除き、天日干しで乾燥させる必要があります。ただし、一度崩れた粒は戻らないため、粉状になった赤玉土は再利用せず新しいものと交換することをおすすめします。
Q2. パーライトとの違いは何ですか?
A. 赤玉土は保水性と保肥性を持ち、土に栄養を蓄える機能があります。パーライトは保水性がほぼなく、軽量で排水・通気に特化しています。赤玉土+パーライトを組み合わせると、水はけを高めつつ赤玉土の保水力も活かせる配合になります。
Q3. 硬質赤玉土と通常の赤玉土、どちらを選べばいいですか?
A. 室内の観葉植物には硬質赤玉土を強くおすすめします。価格は少し高いですが、崩れにくく長期間使えるため、結果的にコスパが良くなります。崩れた赤玉土は排水性を損ない、土の入れ替えが必要になります。
Q4. 赤玉土を入れすぎると何が起きますか?
A. 赤玉土が多すぎると(50〜60%以上)、土の保水力が落ち、水やりの頻度を増やす必要があります。また、培養土の割合が下がるため栄養不足になりやすく、成長が鈍化することがあります。特に栄養要求度の高い植物(フィカス・アンスリウムなど)は、赤玉土の多い配合だと定期的な追肥が必須になります。
Q5. 市販の観葉植物の土に赤玉土を足せばいいですか?
A. はい、それがもっとも手軽で確実な方法です。市販の観葉植物用培養土はすでにバランスが取られていますが、日本の湿度環境では水はけが不足することがあります。赤玉土(小粒)を2〜3割加えることで、室内観葉植物に適した水はけの良い土になります。
まとめ
赤玉土の配合割合について、重要なポイントをまとめます。
- 基本は全体の3〜4割。「培養土6:赤玉土4」から始めるとシンプルで迷わない
- 乾燥を好む植物(サンスベリア・多肉植物)は赤玉土多め(40〜50%)、湿度を好む植物(アンスリウム)は少なめ(25〜30%)に調整
- 粒サイズは小粒が基本。混合用途では均一に混ざりやすく、扱いやすい
- 硬質タイプを選ぶと長持ち。室内での長期使用に向いている
- 単体使用は NG。必ず培養土と組み合わせる
赤玉土はシンプルな素材ですが、正しく使うと観葉植物の根環境を大きく改善できます。まずは基本の3〜4割配合を試し、植物の状態を見ながら少しずつ調整していきましょう。
土の配合が整ったら、次は肥料や水やりのタイミングも見直してみてください。土・水・光の三つが揃うと、観葉植物はぐんぐん育ちます。
この記事を書いた人

Masashi Matsubuchi / tokyoplants
tokyoplants オーナー
東京・世田谷を拠点とする希少観葉植物専門店「tokyoplants」オーナー。自ら海外へ足を運んで一点ずつ厳選した株を買い付け、年間800株以上を自身の手で育てて販売しています。
プロフィールを見る →Amazonで関連商品を見る
Amazonへ →※本セクションにはAmazonアソシエイトリンクを含みます。
tokyoplants で購入する
ショップを見る →Next Read
読了後におすすめの記事
tokyoplants Shop
tokyoplants で購入する
Instagram で最新情報をチェック
入荷情報・育て方のコツを発信中
関連記事
Popular
よく読まれている記事
tokyoplants MEDIAでいま読まれている記事です。






