モンステラの植え替えに最適な土は?|配合・手順・失敗しないコツ
Contentsこの記事の内容7項目
モンステラは丈夫で育てやすい植物ですが、土を間違えると根腐れで一気に弱ります。特に植え替え時の土選びは、その後の生育を大きく左右する重要な判断です。
- 優先順
- 通気性 > 排水性 > 保水性。太い根は空気を求める
- 自作
- 赤玉土3:ココチップ3:日向石2:バーク堆肥2
- 市販改良
- 観葉植物の土7+ココチップまたは軽石2+パーライト1
- 合格ライン
- 水やり後1〜2分以内に鉢底から水が出る
- 植替え
- 5〜6月がベスト。一回り(直径+3cm)まで
- NG
- 目の詰まった細かい土/植え替え直後の施肥/気根を切る
結論:通気性を最優先。粗い素材を半分入れる
モンステラはサトイモ科の半着生植物です。熱帯雨林では地面に根を張りつつ、気根を使って樹木や岩にしがみつきながら成長します。この生態から導かれる土の条件は、次の3つです。
- 通気性が最優先:ココチップ・軽石・バーク堆肥など粗い粒状の素材が全体の半分程度を占め、根の周りに空気の層がある状態が理想
- 排水性が高い:水やり後、1〜2分以内に鉢底から水が流れ出る。じわじわとしか出てこない土は合わない
- 保水性は「適度」でいい:完全に乾ききる無機質だけの土は水やり頻度が増えすぎる。赤玉土やバーク堆肥で適度な保水性を残す
もし根腐れが起きてしまった場合の対処法は根腐れの原因と復活方法を参考にしてください。
Pick Up — この記事で使う用土
モンステラの根の特性を理解する
太い根が空気を求める
モンステラの根は細かい繊維根ではなく、太くて白い根です。この根は土の中でも空気の通り道を必要とします。密に詰まった土では根が窒息し、腐りやすくなります。

モンステラの根が「太い」というのは見た目の話だけじゃなくて、求める土の条件にも直結しているんだ。細かい根が多い植物向けの目の詰まった土をそのまま使うと、この太い根には窮屈すぎることがあるよ。
過湿に弱い
太い根は水分を溜め込む能力が高い反面、常に水に浸かっていると組織が崩壊します。水はけの良い環境で「湿る→乾く」のサイクルを繰り返すことが、根の健康を保つ鍵です。逆に言えば、土が乾くのが遅い環境では、水やりをどれだけ慎重にしても根が休まりません。土のほうを先に直すべき理由がここにあります。
モンステラ向け配合レシピ
基本レシピ(通常サイズ) 赤玉土3:ココチップ3:日向石2:バーク堆肥2
- 赤玉土(小粒)
- ココチップ
- 日向石(小粒)
- バーク堆肥
ココチップと日向石で全体の5割を占める、通気性重視の配合です。モンステラ・デリシオーサからミニマ、アダンソニーまで、モンステラ全般に使えます。
大型株向けレシピ(8号以上) 赤玉土3:ココチップ3:軽石3:バーク堆肥1
- 赤玉土(中粒)
- ココチップ(粗目)
- 軽石(中粒)
- バーク堆肥
大きな鉢は土の量が多く乾きにくいため、粒を一段大きくして排水性を最大限に高めています。8号以上の鉢では、同じ配合でも乾く速度がまったく違うことを意識してください。
各素材の役割と、抜いたときに出るサイン
| 素材 | 役割 | 抜くと出るサイン | 代用できるもの |
|---|---|---|---|
| 赤玉土(小粒〜中粒) | 保水と排水のバランス。株を支える重み | 乾きすぎて新葉が小さくなる/大株がぐらつく | 硬質赤玉土、鹿沼土(小粒) |
| ココチップ | 着生根が絡む粗い隙間をつくる | 土が締まり、気根が土に潜らなくなる | バークチップ(細〜中粒)、ヤシガラチップ |
| 日向石・軽石 | 排水性・通気性の確保 | 水が抜けるのに数分かかるようになる | 鹿沼土(中粒)、ボラ土 |
| バーク堆肥 | 有機質・微生物の供給と適度な保水 | 栄養が切れやすく、葉色が薄くなる | 発酵樹皮、腐葉土(室内では少量に) |
赤玉土は「硬質」と明記されたものを選んでください。安価な赤玉土は1年ほどで粒が潰れて泥状になり、確保したはずの通気性が失われます。
市販の土をモンステラ向けに改良する
自分で一から配合するのが面倒な場合、市販の観葉植物の土をベースに改良する方法もあります。
- 1ベースを7割用意する市販の観葉植物の土を、必要量の7割だけ計ります。
- 2粗い素材を2割足すココチップまたは軽石(小粒〜中粒)を2割。ココチップは1〜2cm角のものが最適です。
- 3パーライトを1割足す軽量化と排水性の底上げに効きます。
- 4袋の中で混ぜるビニール袋に入れて振れば道具も不要。これだけで排水性と通気性が大幅に改善されます。
追加する素材は必ず「粗い」ものを選んでください。細かい素材を足すと粒の隙間が埋まり、かえって水はけが悪化します。

市販の土をビニール袋の中で混ぜるとき、少し霧吹きで湿らせてから混ぜると粉が舞いにくくて作業しやすいよ。乾いたまま混ぜると、軽い素材ほど均一に混ざりにくいんだ。
配合済みの用土を買うなら、tokyoplantsのI'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土)は6種の天然素材のうち粗粒系のヤシ繊維チップ・日向石・発酵樹皮が7割を占め、サトイモ科が求める通気性と排水性をそのまま満たします。化学肥料・農薬は不使用。2L ¥1,200/10L ¥4,800、ジップ付きで使いたい分だけ出せます。
植え替えの時期と手順
植え替えが必要なサイン
- 鉢底から根が出ている
- 水やり後の水の抜けが悪くなった
- 前回の植え替えから2年以上経っている
- 鉢と植物のバランスが不安定(頭でっかち)
5〜6月がベスト、次いで4月・7月です。7〜8月の高温期は根へのダメージが大きいため、行うなら朝の涼しい時間帯に。10〜2月は根腐れなどの緊急時を除いて避けてください。
- 1準備する新しい鉢(直径+3cm)、鉢底石、新しい用土、消毒したハサミを用意。2〜3日前から水やりを控えておきます。
- 2株を抜く鉢を横に倒し、鉢のフチを軽く叩いて株を引き出します。抜けない場合は鉢底の穴から棒で押し出してください。
- 3古い土を落とす手で優しくほぐしながら古い土を1/3〜半分落とします。根が回りすぎている場合は、底部の根を少しほぐして広げましょう。
- 4根を整理する黒く変色した根、スカスカで中身がない根をハサミで切り取ります。健康な根は白〜薄い茶色で、ハリがあります。
- 5植え付ける鉢底石を2〜3cm敷き、新しい土を入れながら株を据えます。割り箸で根の隙間に土を突き入れ、空洞をなくします。
- 6水やりと養生鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、1〜2週間は直射日光を避けて明るい日陰で管理します。
肥料は2週間我慢する
根が傷ついた状態に肥料を与えると、浸透圧で根がさらにダメージを受けます。
- 再開の目安:新しい根が出始める2週間後から
- 最初の1回:規定より薄めた液肥で
支柱を立てる
大型のモンステラは植え替え直後にぐらつきます。
- 使うもの:支柱、ヘゴ棒、ココスティック
- 外す時期:新葉が1〜2枚展開して根が張ってから
葉が一時的にしおれても焦らない
根が水を吸い上げる力が一時的に低下しているだけです。
- 通常の回復:1週間程度
- してよいこと:葉水を多めに。追加の水やりはしない
気根は切らない
切っても致命傷にはなりませんが、残したほうが得です。
- 理由:土に誘導すると根として機能し、株が安定する
- やり方:鉢の中に軽く埋める。無理に曲げない

見た目が気になって気根を切りたくなる気持ちはわかるけど、土に誘導すれば普通の根と同じように働き始めるんだ。切ってしまう前に、まずは鉢の中に軽く埋めてみることを試してほしいな。

植え替えのあとは、水やりの間隔が前の土と変わることが多いよ。粗い素材を増やしたぶん乾くのが早くなるから、最初の2〜3週間は鉢の重さをこまめに確かめてペースをつかみ直してみて。記録をつけておくと、次の季節の判断がぐっと楽になるよ。
まとめ
- 土は通気性・排水性を最優先で選ぶ。ココチップ・日向石など粗い素材で全体の5割
- 基本レシピは赤玉土3:ココチップ3:日向石2:バーク堆肥2。8号以上は粒を一段大きく
- 市販土を使うなら、観葉植物の土7+粗い素材2+パーライト1で改良する
- 合格ラインは「水やり後1〜2分以内に鉢底から水が出る」
- 植え替えは5〜6月がベスト。鉢は直径+3cmまで
- 植え替え後2週間は肥料を控え、明るい日陰で養生する
モンステラは根が健康なら、葉も力強く展開します。植え替えのタイミングで正しい土に切り替えることが、長く美しく育てるための第一歩です。
この記事を書いた人

Masashi Matsubuchi / tokyoplants
tokyoplants オーナー
東京・世田谷を拠点とする希少観葉植物専門店「tokyoplants」オーナー。自ら海外へ足を運んで一点ずつ厳選した株を買い付け、年間800株以上を自身の手で育てて販売しています。
プロフィールを見る →tokyoplants で購入する
ショップを見る →Next Read
読了後におすすめの記事
tokyoplants Shop
tokyoplants で購入する
Instagram で最新情報をチェック
入荷情報・育て方のコツを発信中
関連記事
Popular
よく読まれている記事
tokyoplants MEDIAでいま読まれている記事です。







