観葉植物の土を自分で配合する方法|基本の割合と植物別レシピ
Contentsこの記事の内容8項目
市販の観葉植物の土は手軽ですが、すべての植物に最適とは限りません。自分で配合すれば、育てている植物の性質に合わせた「最適な環境」を作れます。この記事では、初心者でもすぐに実践できる配合の基本と、植物タイプ別のレシピを紹介します。
この記事でわかること
- 土を自分で配合するメリットと注意点
- 配合に使う素材の種類と役割
- 基本の配合比率
- 植物タイプ別の配合レシピ
- 配合で失敗しないためのポイント
Pick Up — この記事で使う用土
自分で配合するメリット
植物に最適な環境を作れる
モンステラとサンスベリアでは、求める水はけも保水性もまったく違います。市販の万能土では対応しきれない差を、自分の配合で埋められます。
コストを抑えられる
鉢数が多い場合、素材を個別に買ってまとめて配合したほうが、市販の培養土を何袋も買うより安くなることがあります。赤玉土14Lで500〜700円程度。市販培養土12Lで1,000〜1,500円と比べると差は明らかです。
土のコンディションを把握できる
何が入っているか自分でわかるため、問題が起きたときの原因特定が容易です。「水はけが悪い」と感じたらパーライトを足す、といった微調整もすぐにできます。
配合に使う主な素材と役割
赤玉土(小粒)── 基本素材
関東ローム層の火山灰土を粒状に加工したもの。保水性と排水性のバランスが良く、観葉植物の土のベースとして最も使われる素材です。時間が経つと粒が崩れるため、1〜2年ごとの入れ替えが前提になります。
鹿沼土 ── 酸性寄り・排水性高め
赤玉土より軽く、排水性が高い素材。やや酸性に傾くため、酸性を好む植物(ブルーベリーなど)に向いています。観葉植物では少量を混ぜて排水性を補う使い方が一般的です。
パーライト ── 通気性の切り札
真珠岩を高温で膨張させた白い粒。非常に軽く、土の中に空気の通り道を作ります。排水性と通気性を上げたいときに混ぜる素材。入れすぎると水を弾きすぎるため、全体の2割以下が目安です。
バーミキュライト ── 保水性を補う
蛭石を加熱膨張させたもの。スポンジのように水を吸い保持します。保水性を上げたいときに少量加えますが、排水性は下がるため入れすぎに注意。
軽石(日向石) ── 排水性と長持ち
宮崎県産の軽石で、非常に硬く崩れにくいのが特徴。鉢底石としても使えますが、土に混ぜると長期間排水性を維持できます。
バーク堆肥 ── 有機質を補う
樹皮を発酵させた堆肥。微生物の活動を促し、長期的な土壌環境を支えます。完熟したものを選べば虫も湧きにくい。市販品を買わずに家庭の生ごみから堆肥を自作する方法は「コンポストの始め方」で解説しています。
ココチップ・ココピート ── 軽量で扱いやすい
ヤシ殻由来の素材。ココチップは粗い繊維状で通気性が高く、ココピートは細かく保水性が高い。用途に応じて使い分けます。

同じ「軽石」や「赤玉土」でも、粒の大きさによって排水性はけっこう変わるよ。小さい鉢には小粒、大きい鉢には中粒〜大粒というふうに、鉢のサイズに合わせて粒度を使い分けると失敗が減る。
基本の配合比率
観葉植物全般に使える、汎用性の高い配合です。
| 素材 | 割合 | 役割 |
|---|---|---|
| 赤玉土(小粒) | 5 | ベース |
| パーライト | 2 | 通気性・排水性 |
| バーク堆肥 | 2 | 有機質・微生物 |
| 軽石(小粒) | 1 | 排水性の安定 |
この配合をベースに、植物の特性に合わせて比率を調整していきます。
素材を揃えるのが大変な場合は、古くから定番とされる 赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1 のシンプルな3素材配合でも構いません。水はけと保水性のバランスが取れた無難な配合で、多くの観葉植物に使えます。

配合を変えるたびに比率と日付をアプリの育成ログにメモしておくといいよ。「この配合にしてから調子が良くなった」といった変化を、あとから見比べて再現しやすくなる。
植物タイプ別の配合レシピ
サトイモ科(モンステラ・フィロデンドロン・アンスリウム)
通気性を最優先。根が太く、空気を好むため粗めの素材を多めに。
| 素材 | 割合 |
|---|---|
| 赤玉土(小粒) | 3 |
| ココチップ | 3 |
| 日向石 | 2 |
| バーク堆肥 | 2 |
ポイント:ココチップの粗さが空気の通り道を確保します。市販土をベースにする場合は、ココチップと日向石を3割追加するだけでも効果があります。
シダ類・カラテア・マランタ
保水性をやや高めに。ただし排水性は維持。
| 素材 | 割合 |
|---|---|
| 赤玉土(小粒) | 5 |
| バーミキュライト | 2 |
| ピートモス | 2 |
| パーライト | 1 |
ポイント:バーミキュライトとピートモスで保水性を確保しつつ、パーライトで最低限の排水性を維持します。
多肉質の観葉植物(サンスベリア・ザミオクルカス)
排水性を最大に。過湿は致命的。
| 素材 | 割合 |
|---|---|
| 赤玉土(小粒) | 4 |
| 軽石(小粒) | 3 |
| パーライト | 2 |
| バーク堆肥 | 1 |
ポイント:有機質は最小限に。全体の7割が無機質素材になるよう意識してください。
ビカクシダ
通常の鉢植えではなく、板付けや苔玉で育てることが多い植物ですが、鉢植えにする場合の配合です。
| 素材 | 割合 |
|---|---|
| ベラボン(ココチップ粗目) | 5 |
| 水苔 | 3 |
| パーライト | 2 |
ポイント:赤玉土は使いません。とにかく通気性と軽さを重視。根腐れしやすいため、鉢は素焼き鉢かスリット鉢を選びましょう。

水苔中心の配合は、乾くと見た目以上に軽くなるのが特徴だよ。土の色や表面の見た目だけで判断せず、鉢を持ち上げて重さで乾き具合を確認する習慣をつけると根腐れの予防になる。
配合で失敗しないためのポイント
微塵を取り除く
赤玉土や鹿沼土は袋の中で粒が擦れ合い、細かい粉(微塵)が発生します。そのまま使うと水はけが悪くなるため、ふるいにかけて微塵を取り除いてから使いましょう。園芸用のふるい(3mm目)で十分です。
素材は乾いた状態で混ぜる
湿った状態で混ぜると、素材同士がくっついて均一に混ざりません。配合作業は素材が乾いた状態で行い、植え付け後に水をたっぷり与えてください。
一度に大量に作りすぎない
配合した土を長期間保管すると、有機質が劣化したり、カビが生えることがあります。使う分だけ配合するか、密閉容器で冷暗所に保管しましょう。
まずは基本配合から始める
最初から凝った配合に挑戦すると、何が良くて何が悪いのか判断できません。まずは基本配合で植え替えてみて、植物の反応を見ながら次回の配合で調整する。この繰り返しが上達の近道です。
pHは弱酸性〜中性を目安にする
多くの観葉植物は弱酸性〜中性の土を好みます。この記事で紹介した素材(赤玉土・パーライト・バーク堆肥など)を使う限り極端に偏ることはありませんが、鹿沼土やピートモスを多く使うと酸性寄りになります。気になる場合は「観葉植物の土のpH調整」を参考にしてください。
まとめ
観葉植物の土の配合は、3つの要素のバランスで決まります。
- 排水性(水はけ):赤玉土・軽石・パーライト
- 保水性(水もち):バーミキュライト・ピートモス・ココピート
- 通気性(空気の通り):ココチップ・パーライト・軽石
基本配合(赤玉土5:パーライト2:バーク堆肥2:軽石1)を出発点に、植物の性質と自分の水やり習慣に合わせて調整していきましょう。
tokyoplantsおすすめ用土
「配合に興味はあるけど、まずはプロの配合を試してみたい」という方には、tokyoplantsのオリジナル用土『I'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土)』がおすすめです。ココチップ・日向石・発酵樹皮・ミミズ堆肥など6種の天然素材を独自配合。通気性と排水性を重視した、サトイモ科に最適な設計です。
自分で配合する際の「お手本」としても参考になります。
この記事を書いた人

Masashi Matsubuchi / tokyoplants
tokyoplants オーナー
東京・世田谷を拠点とする希少観葉植物専門店「tokyoplants」オーナー。自ら海外へ足を運んで一点ずつ厳選した株を買い付け、年間800株以上を自身の手で育てて販売しています。
プロフィールを見る →tokyoplants で購入する
ショップを見る →Next Read
読了後におすすめの記事
tokyoplants Shop
tokyoplants で購入する
Instagram で最新情報をチェック
入荷情報・育て方のコツを発信中
関連記事
Popular
よく読まれている記事
tokyoplants MEDIAでいま読まれている記事です。






