tokyoplants
フィロデンドロンの増やし方|茎伏せ・水挿しで確実に発根させる方法
育て方ガイド

フィロデンドロンの増やし方|茎伏せ・水挿しで確実に発根させる方法

by tokyoplants 編集部

フィロデンドロンはつる性種と自立型種で成長のしかたが大きく異なるため、増やし方も種類によってコツが変わります。フィロデンドロンの日常の育て方や品種選びはフィロデンドロン初心者におすすめの品種5選で解説しているので、この記事では茎伏せ・水挿し・土挿しの具体的な手順と、発根しない・腐る原因にしぼって解説します。

結論(最初に答え)

フィロデンドロンの増やし方で押さえるべきポイントは次の3つです。

  1. 節と気根を含めて切ることが発根の絶対条件(モンステラやポトスと同じサトイモ科の性質)
  2. つる性種(ブラジル・シルバーソードなど)は水挿し・土挿し、地を這うタイプ(グロリオサムなど)は茎伏せが向く
  3. 適期は気温が安定する5〜8月。低温期は発根が極端に遅くなる

フィロデンドロンはサトイモ科のため、モンステラやポトスと同様に気根を起点として発根します。茎の形状(つる性か、地を這うクリーパータイプか、自立型か)に合わせて方法を選ぶことが、成功率を左右します。

理由・仕組み|品種タイプ別の発根の考え方

フィロデンドロンはサトイモ科の着生〜半着生植物で、節に気根を持つ点はモンステラやポトスと共通しています。ただし成長のしかたが品種によって大きく異なるため、増やし方の相性も変わります。

  • つる性種(ブラジル、シルバーソードなど): 茎が伸びる過程で節ごとに気根が発生するため、水挿し・土挿しに向く
  • クリーパータイプ(グロリオサムなど): 地下茎状の茎が横に這うように成長し、各節から発根する性質が強いため、茎伏せが最も成功率が高い
  • 自立型種(セローム、ロジョコンゴなど): 茎が伸びにくく分岐で増える性質があるため、挿し木より株分けが向くケースが多い

発根不良・腐敗の主な原因は次の通りです。

  • 気根を含まない位置で切っている
  • 低温期に挑戦し、発根前に切り口が傷む
  • 水を交換せず雑菌が繁殖する
  • 湿度不足で切り口・気根が乾燥してしまう

具体的なやり方

つる性種:水挿し・土挿し

  1. 節に気根が付いている位置を確認し、その少し下でカットする。葉2〜3枚、気根1〜2個を含む長さ(10〜15cm)が目安
  2. 下葉を1〜2枚取り除く
  3. 水挿し: 気根が浸かるように水を入れた容器に挿し、直射日光を避けた明るい場所で管理。水は3〜5日に1回交換する
  4. 土挿し: 切り口を軽く乾かしてから湿らせた挿し木用土に挿し、表土が乾いたら霧吹き程度に水を与える。透明な袋を被せて湿度を保つと発根率が上がる
  5. 3〜6週間ほどで発根。根が3cm以上に育ったら鉢上げする

クリーパータイプ:茎伏せ

グロリオサムのように地下茎状に這って伸びる品種は、茎伏せが最も確実な増やし方です。

  1. 気根が複数出ている茎を、湿らせた土やミズゴケの上に横向きに寝かせる
  2. 気根が接する部分を軽く土やミズゴケで覆い、乾燥しないよう管理する
  3. 高湿度を保てる場所(ビニールで覆う、または室内温室内など)で管理する
  4. 数週間で気根から発根が進み、埋めた節から新芽が立ち上がる
  5. 新芽の展開を確認してから、必要に応じて親株と切り離す

自立型種:株分け

セロームやロジョコンゴなど自立型の品種は、株元から自然に子株が発生することがあります。子株の根がある程度育ってから、清潔な刃物で親株と切り分け、そのまま鉢に植え付けます。手順の考え方はピレア・ペペロミオイデスの子株の増やし方の株分け手順も参考になります。

発根後の管理

根が3cm以上に育ったら鉢上げの目安です。独立直後の1〜2週間は直射日光を避けた明るい場所で養生し、土が完全に乾いてから水を与える程度の控えめな管理にします。詳しい植え替えの手順はフィロデンドロンの植え替えガイドを参照してください。

よくある失敗例

失敗1: 気根を含めずに切る

つる性種で最も多い失敗です。気根の位置を確認せずに茎の途中を切ると、発根の起点がなく変化が起きません。

失敗2: クリーパータイプを水挿しで扱う

グロリオサムのような地を這うタイプは、水挿しでも発根はしますが、本来の増え方(茎伏せ)に比べて成功率・速度で劣ります。可能な限り茎伏せを選びましょう。

失敗3: 水を交換せず腐らせる

水挿しで水を交換しないと雑菌が繁殖し、切り口から腐敗が進みます。3〜5日に1回の交換を習慣にしてください。

失敗4: 茎伏せで湿度を保てていない

茎伏せは高湿度環境が前提の方法です。乾燥した環境では気根からの発根が進まず、茎自体が乾いて傷んでしまいます。ビニールカバーや室内温室を活用しましょう。

失敗5: 低温期に挑戦する

気温が下がる時期は発根がほとんど進みません。5〜8月の暖かい時期まで待つのが確実です。属を問わない発根トラブルの共通原因は挿し木・水挿しが発根しない・腐る原因と対策でも整理しています。

まとめ

  • フィロデンドロンはサトイモ科のため、気根を含めて切ることが発根の絶対条件
  • つる性種は水挿し・土挿し、クリーパータイプは茎伏せ、自立型種は株分けが向く
  • 適期は気温が安定する5〜8月
  • 水挿しは3〜5日おきの水交換、茎伏せは高湿度の維持が成否を分ける

品種のタイプに合った増やし方を選べば、フィロデンドロンは家庭でも十分に増殖を楽しめる植物です。


→ 関連商品リンク: 観葉植物の土『 I'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土) 』

→ 関連記事: フィロデンドロン初心者におすすめの品種5選 / 挿し木・水挿しが発根しない・腐る原因と対策 / フィロデンドロンの植え替えガイド

tokyoplants で購入する

ショップを見る →

Next Read

読了後におすすめの記事

tokyoplants Shop

tokyoplants で購入する

ショップを見る →

Instagram で最新情報をチェック

入荷情報・育て方のコツを発信中

@tokyoplants.jp

関連記事

育て方ガイドの他の記事