ポトスの増やし方|水挿し・土挿しの手順と失敗しないコツ
ポトスは観葉植物の中でも特に増やしやすい種類のひとつですが、「水に挿しても何ヶ月も根が出ない」「せっかく発根したのに土に植えたらしおれた」という声も多く聞かれます。ポトスの日常の育て方はポトスの育て方|置き場所・水やり・増やし方で解説しているので、この記事では水挿し・土挿しの手順と、発根しない・失敗する原因にしぼって詳しく解説します。
結論(最初に答え)
Pick Up — この記事で使う用土
ポトスの増やし方で押さえるべきポイントは次の3つです。
- 気根(節から出ている小さな突起)を必ず1つ以上含めて切る
- 適期は気温が安定する5〜9月。冬の低温期は避ける
- 水挿しは3〜5日おきの水交換、土挿しは「乾かさない」湿度管理を徹底する
ポトスの繁殖失敗の多くは「気根を含めずに切ってしまう」ことと「水を交換せず腐らせる」ことの2つに集約されます。この2点さえ押さえれば、ポトスは非常に高い確率で発根します。
理由・仕組み|気根と節の役割
ポトスの茎には、葉の付け根ごとに小さな茶色い突起(気根)が見られます。これは原生地でつる性の茎を木や岩に固定するための器官ですが、切り離した挿し穂においては水分吸収と発根の起点として機能します。気根を含まずに茎の途中だけを切ると、発根できる組織が存在しないため、何週間経っても変化が起きません。
失敗の多くは以下のいずれかが原因です。
- 気根を含めていない: そもそも発根する起点がない
- 水を交換せず、雑菌が繁殖する: 切り口から腐敗が進み、最終的に茎全体が溶けるように傷む
- 低温期に挑戦する: 気温15℃を下回ると発根速度が大きく落ち、その間に腐敗リスクが高まる
- 発根が浅いうちに土へ植える: 給水が不安定になり、独立直後にしおれる
具体的なやり方
STEP1: 気根を含めて茎を切る
節に気根が付いている位置を確認し、その少し下(1〜2cm)をカットします。1本の挿し穂に葉が2〜3枚、気根が1〜2個含まれる長さ(10〜15cm程度)が扱いやすい目安です。
STEP2: 下葉を整理する
水や土に浸かる部分に葉が残っていると腐敗の原因になるため、挿し穂の下側1〜2枚の葉は取り除きます。
方法A: 水挿し
- 気根が水に浸かるように、清潔な水を入れた容器に挿す
- 直射日光を避けた明るい場所に置く
- 水は3〜5日に1回交換する。濁りやぬめりが出たら即交換する
- 2〜4週間ほどで気根から白い根が伸び始める
- 根が3cm程度に育ったら土に植え替える。水だけで育て続けることも可能だが、その場合は水切れ・藻の発生に注意する
方法B: 土挿し
- 気根を含む挿し穂を、湿らせた挿し木用の土(赤玉土小粒やパーライトを多めに配合したもの)に挿す
- 表土が乾いたら霧吹き程度に水を与え、常に軽く湿った状態を保つ
- 透明な袋やカップを被せて湿度を保つと成功率が上がる(毎日数分は換気する)
- 3〜5週間ほどで発根し、新芽の展開が見られたら通常の水やりサイクルに戻す
発根後の管理
根が3cm以上に育ったら鉢上げの目安です。独立直後の1〜2週間は直射日光を避けた明るい場所で養生し、土が乾いてから水を与える程度の控えめな水やりで管理します。急に強い光や乾燥にさらすと、まだ少ない根が対応しきれず葉が萎れることがあります。
よくある失敗例
失敗1: 気根を含めずに切る
見た目上は問題なさそうな茎でも、気根がなければ発根の起点がありません。カット前に必ず気根の位置を確認してください。
失敗2: 水を交換せずに腐らせる
水挿しで最も多い失敗です。水が濁ったまま放置すると雑菌が繁殖し、切り口から茎全体が黒ずんで腐敗します。3〜5日に1回の交換を習慣にしましょう。
失敗3: 冬の低温期に挑戦する
気温が下がる時期は発根速度が大きく落ち、腐敗リスクが積み上がります。5〜9月の暖かい時期まで待つのが確実です。
失敗4: 発根前に強い光に当てる
発根が完了する前に直射日光や強い光に当てると、水分蒸散が過多になりしおれます。発根までは明るい日陰で管理してください。
失敗5: 根がほとんどないうちに土へ植える
発根初期の弱い根で土に植えると、給水が不安定になり独立後にしおれやすくなります。根が3cm以上に伸びてから植え替えましょう。属を問わない発根トラブルの共通パターンは挿し木・水挿しが発根しない・腐る原因と対策でも詳しく整理しています。
まとめ
- 気根を1つ以上含めて切ることが発根の絶対条件
- 適期は気温が安定する5〜9月
- 水挿しは3〜5日おきの水交換、土挿しは常に軽く湿った状態を保つことが成否を分ける
- 根が3cm以上育ってから鉢上げし、独立直後は控えめな水やりで養生する
ポトスは丈夫で増やしやすい植物ですが、気根の見極めと水管理という基本を外すと発根しません。ポイントを押さえて、切ったつるを無駄にせず活用しましょう。
→ 関連商品リンク: 観葉植物の土『 I'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土) 』
→ 関連記事: ポトスの育て方|置き場所・水やり・増やし方 / 挿し木・水挿しが発根しない・腐る原因と対策 / 観葉植物の根腐れは復活できる?
tokyoplants で購入する
ショップを見る →Next Read
読了後におすすめの記事
ポトスの育て方|置き場所・水やり・増やし方
ポトスの育て方を初心者向けに解説。水やりの頻度、最適な置き場所、挿し木での増やし方、よくあるトラブル対策まで。
挿し木・水挿しが発根しない・腐る原因と対策|観葉植物の繁殖トラブル解決
モンステラ・ポトス・パキラ・フィロデンドロンなど属を問わず起こる、挿し木・水挿しが発根しない・腐るトラブルの共通原因を整理。切る部位・温度・水管理・湿度・道具の5つの視点から診断し、対策を解説します。
ポトス(エピプレムナム)|品種・育て方・飾り方まで徹底解説
ポトス(エピプレムナム・アウレウム)の基本情報、人気品種の特徴、育て方、増やし方、飾り方を図鑑形式で解説。初心者にも育てやすい理由と注意点がわかります。
tokyoplants Shop
tokyoplants で購入する
Instagram で最新情報をチェック
入荷情報・育て方のコツを発信中
関連記事
ポトスの育て方|置き場所・水やり・増やし方
ポトスの育て方を初心者向けに解説。水やりの頻度、最適な置き場所、挿し木での増やし方、よくあるトラブル対策まで。
挿し木・水挿しが発根しない・腐る原因と対策|観葉植物の繁殖トラブル解決
モンステラ・ポトス・パキラ・フィロデンドロンなど属を問わず起こる、挿し木・水挿しが発根しない・腐るトラブルの共通原因を整理。切る部位・温度・水管理・湿度・道具の5つの視点から診断し、対策を解説します。
ポトス(エピプレムナム)|品種・育て方・飾り方まで徹底解説
ポトス(エピプレムナム・アウレウム)の基本情報、人気品種の特徴、育て方、増やし方、飾り方を図鑑形式で解説。初心者にも育てやすい理由と注意点がわかります。
ポトスの土おすすめと植え替え方法|水はけ重視の用土選び
ポトスに最適な土の条件、おすすめの用土、自分で配合する場合のレシピを紹介。植え替え手順と水耕栽培から土への移行方法も解説します。
観葉植物の根腐れは復活できる?原因と6ステップの対処法
観葉植物の根腐れは早期発見できれば復活可能です。葉の黄変・しおれ・異臭などの症状の見分け方から、傷んだ根を切除して植え替える6ステップの復活手順、再発を防ぐ土・水やり・鉢の選び方、復活が難しいケースの判断基準まで解説します。
挿し木用ガラス花瓶(プロパゲーションステーション)比較
挿し木・水挿しの発根管理を美しく見せる「プロパゲーションステーション」を比較。木製スタンド付きの試験管型ガラス容器をタイプ別に紹介し、選び方と使い方の注意点を解説します。
発根促進剤(ルートン等)おすすめ比較
挿し木の発根率を上げる発根促進剤を比較。粉末タイプの「ルートン」、液剤タイプの「オキシベロン」、活力剤「メネデール」の違いと、農薬取締法上の分類・使用上の注意点を解説します。
育て方ガイドの他の記事
観葉植物の葉先が茶色に枯れる原因と対策|エアコン・水切れ・肥料焼けを見分ける
観葉植物の葉先だけが茶色に枯れる症状を、乾燥・水切れ・肥料焼け・塩類蓄積・根詰まりの5つの原因に分けて解説。属を問わず使える見分け方と対処法、再発を防ぐ管理のコツを紹介します。
モンステラの増やし方完全ガイド|挿し木・水挿し・茎伏せで発根させるコツ
モンステラを挿し木・水挿し・茎伏せで増やす具体的な手順と、発根しない・腐るといった失敗の原因を解説。節と気根の見極め方から発根後の植え替えタイミングまで、繁殖に特化して詳しく紹介します。
パキラの増やし方|挿し木・水挿しの時期と管理方法
パキラを挿し木・水挿しで増やす手順を解説。アオイ科のパキラはサトイモ科のような気根を持たないため、切る位置と管理方法が異なります。発根しない・腐る原因と対策も紹介します。
フィロデンドロンの増やし方|茎伏せ・水挿しで確実に発根させる方法
フィロデンドロンを茎伏せ・水挿し・土挿しで増やす手順を解説。つる性種と自立型種で異なる増やし方のコツ、節と気根の見極め方、発根しない・腐る原因と対策を紹介します。





