アグラオネマの価格相場|品種別の選び方
Contentsこの記事の内容10項目
アグラオネマを調べはじめると、同じ「アグラオネマ」という名前で1,000円台のものと6万円を超えるものが並んでいて戸惑います。この差は品質の良し悪しではなく、系統・サイズ・柄の出方・一点ものかどうかという4つの要素の掛け算です。この記事では、実際の販売ページで確認できた価格を整理したうえで、自分の予算と環境に合う株の選び方を示します。
- 入門
- クラシック系4号で3,000〜4,000円前後
- 最安
- ハイドロ用の小苗なら1,000円以下もある
- 赤・ピンク系
- 4号で2,000〜5,000円。柄で大きく変動
- 大型
- 8号の株立ちで10,000円前後
- 原種ピクタム
- 一点もので15,000〜65,000円
- 決め手
- サイズより系統と柄のほうが価格を動かす
結論
- 最初の1株なら、クラシック系(緑・シルバー)の4号で3,000〜4,000円が最も失敗しにくい価格帯。流通量が多く、耐陰性が高く、環境を選びません。
- 赤やピンクのタイカラー系は同じサイズでも価格の幅が広い。2,000円台で買える品種もあれば、同じ3号で6,000円を超える品種もあります。差を生むのは柄と流通量です。
- 原種のピクタムだけは桁が変わる。一点ものとして取引され、15,000円から60,000円超まで。買う前に、高湿度を維持できる環境があるかを先に確認してください。
Pick Up — この記事で使う用土
価格帯は3つに分かれる
量産流通ゾーン
- 価格: 1,000〜5,000円
- 中身: シルバークイーン、マリア、オースピシャスレッドなど
- 特徴: 生産量が多く値段が安定
- 向く人: 最初の1株
希少柄ゾーン
- 価格: 5,000〜10,000円
- 中身: ウィザードレッド、ロータスディライト、斑入り原種など
- 特徴: 柄の出方で1株ごとに値が違う
- 向く人: 2株目以降
コレクターゾーン
- 価格: 15,000円〜
- 中身: 産地名つきピクタム、選抜個体のF1
- 特徴: 完全な一点もの
- 向く人: 環境を作れる人
サイズ(号数)と価格
鉢のサイズは「号」で表され、1号=直径約3cmです。同じ品種なら、おおむね号数に比例して価格が上がります。
| サイズ | 目安の草丈 | 確認できた価格の例 | 置き場所 |
|---|---|---|---|
| 2〜3寸(ハイドロ苗) | 10cm前後 | 748〜2,139円 | 小さな容器・テラリウム |
| 3号(直径約9cm) | 15〜25cm | 1,980円〜 | デスク・棚 |
| 3.5〜4号(約10〜12cm) | 25〜40cm | 1,780〜4,880円 | 棚・サイドテーブル |
| 5号(約15cm) | 40〜50cm | 3,400円前後 | 床置き・低いスタンド |
| 6号(約18cm) | 50〜60cm | 3,498〜4,380円 | 床置き |
| 8号(約24cm) | 60cm以上 | 9,980円前後 | 床置き・部屋の主役 |
サイズを上げると価格は上がりますが、管理の難易度も上がります。鉢が大きいほど土の量が増え、乾くまでの時間が長くなるためです。アグラオネマは過湿に弱い植物なので、「大きいほうがお得」とは一概に言えません。

最初の1鉢は4号くらいがちょうどいいよ。土が乾くまでの時間が読みやすくて、水やりの感覚をつかみやすいサイズ。慣れてから大きい株に進むほうが、結果的に失敗が少ない。
系統・品種と価格
クラシック系(緑・シルバー)
| 品種 | 確認できた価格の例 |
|---|---|
| シルバークイーン 4号 | 3,380円/3,680円 |
| シルバークイーン 5号 | 3,400円 |
| シルバークイーン 6号 | 4,380円 |
| シルバークイーン 8号 | 9,980円 |
| マリア 3.5号ポット苗 | 2,980円 |
| マリア 4号(鉢付き) | 3,280〜3,980円 |
最も価格が安定しているグループです。生産量が多く、どの時期でも手に入ります。耐陰性が高いので、室内照明だけの場所にも置けます。はじめての1株、あるいはオフィスや店舗に置く用途であれば、このゾーンから選ぶのが合理的です。
タイカラー系(赤・ピンク・オレンジ)
| 品種 | 確認できた価格の例 |
|---|---|
| オースピシャスレッド 4号 | 1,780〜2,980円 |
| チャイナレッド 4号 | 3,381円(+送料) |
| ビューティー | 3,179円 |
| レッドアーミー | 4,279円 |
| アンヤマニー トリカラー | 5,720円 |
| ゴースト 4号 | 4,880円 |
| ウィザードレッド 3号 | 6,600円 |
| 斑入りコンムタツム 3号 | 5,580円 |
幅が大きいのがこのゾーンです。サイズではなく柄と流通量で値段が決まるため、3号でも6,000円を超えることがあります。逆に、流通量の多い赤系であれば4号2,000円前後から手に入ります。
原種ピクタム系(一点もの)
| 名称 | 確認できた価格の例 |
|---|---|
| ピクタム アチェ産 | 15,660円 |
| ピクタム アチェ・スマトラ | 25,920円 |
| ピクタム F1 | 32,400〜43,200円 |
| ピクタム トリカラー アチェ・スマトラ | 64,800円 |
原種ピクタムが一桁高い理由
価格が跳ね上がるのには、はっきりした理由があります。
- 成長が遅く、短期間で数が揃わない。量産品のように生産サイクルを回せません
- 柄が1株ごとに違う。同じ親から採れた個体でも、濃淡とコントラストが同じものは存在しません
- 産地のラベルに価値が置かれている。「アチェ産」「スマトラ」など採取地別に区別され、同じピクタムでも産地ごとに評価が分かれます
- 選抜と交配が進んでいる。選抜個体同士を掛け合わせた「F1」は、柄の出方を狙って作られた個体として高値がつきます
- 栽培難易度が高く、流通過程で歩留まりが悪い。湿度60〜80%を要求するため、乾燥した環境では状態を落とします

ピクタムを買う前に、湿度を60〜80%で保てるかを先に考えてほしい。加湿器かガラスケースがないと、数万円の株でも葉先から傷んでいく。価格に見合う環境を用意できるかが、買っていいかの判断基準になる。
tokyoplantsで扱っている3品種の価格帯
tokyoplantsのオンラインストアに掲載されているアグラオネマ13点の価格を確認しました(2026年10月22日時点、いずれも完売)。
| 品種 | 掲載価格のレンジ |
|---|---|
| アグラオネマ ピクタム トリカラー | 4,800〜6,800円 |
| アグラオネマ ロータス ディライト | 5,000〜10,000円 |
| アグラオネマ スターダスト オレンジ | 7,800〜8,800円 |
同じ品種で価格が倍近く違うのは、すべて一点ものとして扱われているためです。株のサイズ、葉の枚数、柄の密度によって1株ずつ値付けされます。品種ごとの特徴はピクタム トリカラー・ロータスディライト・スターダストオレンジの各ページにまとめています。
買う前のチェックポイント
- 1置き場所の明るさを先に決める窓辺が取れないならクラシック系。ここで系統が絞られ、価格帯もおおよそ決まる
- 2冬の最低温度を確認するどの価格帯の株でも15℃以上が前提。確保できないなら春まで待つ
- 3サイズを決める初めてなら4号前後。8号の大型株は水やりの難易度が上がる
- 4写真ではなく現物の柄を見る一点ものの品種は個体差が大きい。通販なら「現品販売」表記の商品を選ぶ
- 5株元と下葉を確認する茎がぐらつく、下葉が落ちて茎だけ伸びている株は前の環境で光が足りていない
- 6送料を含めて比較する本体価格が安くても送料が1,000円前後かかる出品がある
よくある失敗例
安さだけで小苗を買う
ハイドロ用の2寸苗は1,000円以下で手に入りますが、葉数が少なく、環境の変化に弱い状態です。いきなり乾燥した冬の室内に置くと、持ち直す前に傷みます。安く始めたい場合でも3〜4号から入るほうが確実です。
「希少」の表記を価値の保証と考える
アグラオネマの流通名には統一ルールがなく、「希少」「レア」は販売店の判断で付けられています。実際に見るべきは柄の出方と株の状態です。
高額なピクタムを環境を整える前に買う
数万円の株でも、湿度が足りなければ葉先から枯れ込みます。加湿器かガラスケースを先に用意してから購入してください。
サイズで選んで水やりに苦労する
8号の大型株は見栄えがしますが、土の量が多く乾きにくい分、冬の過湿リスクが高くなります。管理に慣れてからのほうが安全です。
冬に届いて低温でダメージを受ける
配送中の低温は株にとって大きな負担です。11〜3月の購入では、カイロ同梱などの防寒対応があるかを確認してください。
よくある質問
ホームセンターと専門店で何が違いますか?
ホームセンターはクラシック系の量産品が中心で、価格は安定しています。専門店は品種の選択肢が広く、一点もの扱いの株が多いぶん価格の幅も広くなります。定番品種なら価格差は小さく、希少な柄を探すなら専門店という使い分けになります。
同じ品種名なのに値段が倍違います
一点もの扱いの品種では普通に起こります。葉の枚数、株の充実度、柄の密度とコントラストで1株ごとに値付けされるためです。
フリマアプリのほうが安いのでは?
個人出品のほうが安いことはありますが、品種名の正確さ、株の状態、梱包と配送の品質にばらつきがあります。はじめての1株では、状態の説明と写真が充実している販売店を選ぶほうが安全です。
値段が高い株ほど育てやすいですか?
逆です。高額なピクタム系は湿度60〜80%を要求する上級者向けで、安価なクラシック系のほうが圧倒的に丈夫です。価格と育てやすさは比例しません。
まとめ
- 価格は系統・サイズ・柄・一点ものかどうかの掛け算で決まる
- はじめの1株はクラシック系の4号、3,000〜4,000円前後が失敗しにくい
- タイカラー系は同じサイズでも幅が大きい。柄と流通量が価格を動かす
- 原種ピクタムは一点もので15,000〜65,000円。買う前に湿度環境を用意する
- 価格と育てやすさは比例しない。高い株ほど環境要求が厳しいことが多い
品種ごとの違いはアグラオネマの種類一覧|品種カタログに、迎えたあとの管理はアグラオネマの育て方にまとめています。
この記事を書いた人

Masashi Matsubuchi / tokyoplants
tokyoplants オーナー
東京・世田谷を拠点とする希少観葉植物専門店「tokyoplants」オーナー。自ら海外へ足を運んで一点ずつ厳選した株を買い付け、年間800株以上を自身の手で育てて販売しています。
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