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台風対策|ベランダ・屋外の観葉植物を守る方法
育て方ガイド

台風対策|ベランダ・屋外の観葉植物を守る方法

by tokyoplants 編集部

「ベランダに出している大鉢、台風のときはどうすればいいんだろう」「去年は鉢が倒れて割れてしまった」——9月は台風シーズンの本番で、屋外・ベランダで観葉植物を育てている方にとっては悩みの多い時期です。

強風・大雨・塩を含んだ風は、観葉植物にとって想像以上のダメージになります。倒れた鉢が割れる、葉が破れる、塩害で葉先が枯れ込む、通過後の過湿で根腐れするなど、被害のパターンはさまざまです。この記事では、台風前にやっておくべき準備から、屋内に入れられない大型鉢の対策、台風後に必ず確認したいポイントまで、季節性の高い「台風対策」に絞って解説します。

なお、ビカクシダなど着生植物の屋外管理と台風時の避難については ビカクシダの置き場所ガイドビカクシダ・ビフルカツムの育て方 でも触れていますので、あわせて参考にしてください。


結論(台風前にやるべきことリスト)

台風対策の基本は「動かせるものは屋内へ、動かせないものは固定・保護する」の2択です。

台風が接近する前に、以下をチェックしておきましょう。

  • 小〜中型の鉢植えは室内・玄関・屋内廊下などに避難させる
  • 移動できない大型鉢は、鉢を横に倒すか壁際に集めてロープ・重りで固定する
  • 支柱・行灯(あんどん)仕立ての植物は支柱を補強するか、思い切って倒して固定する
  • ハンギングポット・吊り鉢は必ず取り込む(落下の危険が大きい)
  • 防風ネットや不織布で葉の広い植物を覆う
  • 鉢底の排水穴が詰まっていないか事前に確認する
  • ベランダの排水口(ドレン)周りのゴミを取り除いておく
  • 台風通過後は塩害・折れ枝・過湿の3点を必ず点検する

なぜこれらの対策が必要なのか、以下で具体的なやり方を見ていきましょう。


台風前の準備

屋内へ避難させる

最も確実で効果的な対策は、動かせる鉢をすべて屋内に入れることです。 玄関・廊下・浴室など、光が多少弱くても数日であれば問題ない場所を避難先として確保しておきましょう。

避難させる際のポイント。

  • 台風接近が予報された時点で、直前ではなく前日までに移動を済ませる(強風・大雨が始まってからの移動は転倒・怪我のリスクが高い)
  • 鉢底の受け皿に溜まった水は必ず捨ててから屋内に入れる(室内での過湿を防ぐ)
  • 屋内に入れる際、害虫が一緒に持ち込まれないよう葉裏をざっと確認しておく

鉢を固定する

屋内に入れられないサイズの鉢は、倒れない・飛ばされないように固定します。

  • 横に倒して置く:直立させたまま強風を受けるより、鉢を横倒しにしてベランダの壁際や手すり沿いに寄せるほうが倒壊・落下のリスクを減らせます
  • 重り・ロープで固定する:鉢同士をロープでまとめて縛る、鉢の周りに水を入れたポリタンクなどの重りを置くと安定します
  • 壁際・窓の少ない面に集める:風が直接吹き付ける面を避け、建物の陰になる位置に集めるだけでも被害を軽減できます

特に注意したいのはハンギングポット・吊り鉢です。 支点が外れて落下すると、下の階への被害や通行人への危険につながるため、台風が予想される場合は必ず取り込みましょう。

防風ネット・不織布で保護する

葉が大きく風の抵抗を受けやすい植物(モンステラ、ウンベラータ、バナナ類など)は、防風ネットや園芸用の不織布で覆うと葉の裂けや折れを軽減できます。

  • 防風ネットは鉢ごとすっぽり覆い、地面や鉢の縁で固定する
  • 不織布は保温・防寒用としても流用できるため、台風シーズンが終わっても冬まで保管しておくと便利
  • 完全に風を防ぐことはできないため、あくまで「被害を減らす」対策と考え、可能であれば屋内避難と併用する

排水経路の確認

台風は強風だけでなく大雨も伴います。ベランダの排水口(ドレン)に落ち葉やゴミが詰まっていると、水が溜まって鉢が水没したり、階下への浸水事故につながることもあります。台風前にドレン周りを掃除しておくことも忘れずに行いましょう。


屋内に入れられない大型鉢の対策

大型のウンベラータやモンステラ、シマトネリコなど、一人で持ち上げられないサイズの鉢は屋内避難が現実的でないことも多いはずです。そうした場合は次の方法を検討してください。

  • 鉢を横倒しにする:直立させるより風を受ける面積が減り、転倒による衝撃も分散されます。あらかじめ段ボールや毛布を敷いてから倒すと鉢や幹への傷を防げます
  • キャスター付き鉢台で建物の陰に移動する:完全な屋内でなくても、共用廊下や物置スペースなど風雨が直接当たらない場所に移動できると被害を大きく減らせます
  • 鉢同士・手すりへの固定:複数の大型鉢がある場合はロープで数鉢まとめて縛り、ベランダの手すりなど動かない構造物に固定すると単独転倒を防げます
  • 土を軽量化して普段から動かしやすくしておく:そもそも大型鉢が重すぎて動かせないことが台風時の悩みの根本原因になっているケースは多いです。日頃から軽量培養土を使っておけば、いざという時の緊急移動がしやすくなります。軽量化の具体的な配合は 観葉植物に軽い土おすすめ5選 で解説しています

毎年台風のたびに「重すぎて動かせない」と悩む場合は、次の植え替えのタイミングで鉢のサイズや土の配合を見直しておくと、翌年以降の負担が大きく減ります。


台風後の点検ポイント

台風が過ぎ去った後も、油断は禁物です。以下の3点は必ず確認しましょう。

塩害(潮風による葉の傷み)

海に近い地域や強い南風を伴う台風の後は、葉先が茶色く枯れ込む「塩害」が出ることがあります。潮を含んだ風が葉に付着し、葉の水分を奪ってしまうのが原因です。

対処法:台風通過後、葉に白っぽい塩の跡が見える場合は、霧吹きや軽いシャワーで葉の表裏を洗い流しましょう。塩分が残ったままだと乾燥・変色が進みやすくなります。すでに枯れ込んだ部分は自然回復しないため、見た目が気になる場合は枯れた葉先をハサミで整えて構いません。

折れ枝・傷んだ葉の処理

強風で葉が裂けたり、枝が折れたりすることは珍しくありません。放置すると傷口から病原菌が入り込むリスクがあるため、早めの処置が大切です。

対処法

  • 完全に折れてぶら下がっている枝や葉は、清潔なハサミで付け根から切り落とす
  • 裂けた程度の軽い傷であれば、無理に切除せず様子を見てよい(自己修復することもある)
  • 切り口が大きい場合は、癒合剤を塗っておくと病原菌の侵入を防げる

土の過湿・根腐れ対策

台風は短時間に大量の雨をもたらすため、屋外に出しっぱなしだった鉢は用土が水浸しになっていることがあります。受け皿に水が溜まったまま数日放置すると、根腐れの直接的な原因になります。

対処法

  • 台風通過後はすぐに受け皿の水を捨てる
  • 鉢底の排水穴が土や落ち葉で詰まっていないか確認する
  • しばらく晴天が続く場合でも、土が過湿状態の間は追加の水やりを控える
  • すでに葉の黄変やしおれなど根腐れのサインが出ている場合は、根腐れは復活できる?原因と6ステップの対処法 を参考に早めに対処してください

よくある失敗例

直前まで対策を先延ばしにして間に合わなかった

台風接近の直前は風雨が強まり、屋外での作業自体が危険になります。対処法:天気予報で台風の進路が見えた時点、できれば前日までに避難・固定を済ませておきましょう。

受け皿の水を捨てずに屋内へ避難させた

避難させることに気を取られ、受け皿に溜まった水をそのまま屋内へ持ち込んでしまうケースです。室内で長時間水が溜まったままだと根腐れの原因になります。対処法:移動前に必ず受け皿の水を捨てる習慣をつけましょう。

塩害に気づかず放置した

海の近くでなくても、台風の進路によっては強い潮風が内陸まで届くことがあります。葉先の変色を「水切れ」と勘違いして水やりを増やしてしまうと、かえって根を傷める場合もあります。対処法:台風後は塩害の可能性も疑い、まず葉を洗い流してから様子を見ましょう。

大型鉢を放置して倒れるままにしていた

「重いから動かせない」と諦めて何も対策をせず、結果的に鉢が倒れて割れたり、株が傷んでしまうケースです。対処法:横倒しにする、ロープで固定するなど、動かせない場合でも被害を減らす手立てはあります。日頃から軽量な土を使って動かしやすくしておくことも有効な予防策です。


まとめ

  • 台風対策の基本は「動かせるものは屋内へ、動かせないものは固定・保護」の2択
  • 屋内避難ができない大型鉢は、横倒し・ロープ固定・建物の陰への移動で被害を減らす
  • 普段から軽量培養土を使っておくと、いざという時の緊急移動がしやすくなる
  • 台風後は塩害・折れ枝・土の過湿の3点を必ず点検する
  • 直前の対応は危険を伴うため、天気予報を見て前日までに準備を済ませておくことが重要

台風シーズンを安全に乗り切るためにも、日頃の土選びから見直しておきましょう。tokyoplantsの I'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土) は観葉植物の根環境に配慮したブレンドで、植え替え時の軽量化・排水性改善にも活用できます。ビカクシダなど着生植物特有の屋外管理・台風時の避難については ビカクシダの置き場所ガイド もあわせてご覧ください。

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