モンステラの植え替え方法|時期・土・鉢サイズの選び方
Contentsこの記事の内容8項目
モンステラは成長が旺盛で、1〜2年で根が鉢いっぱいになります。「葉が小さくなった」「水の吸いが悪い」と感じたら、植え替えのサインです。この記事ではモンステラに特化した植え替え方法を、時期・土・鉢・気根の処理まで詳しく解説します。
- 適期
- 5〜6月がベスト。次点で4月・7月
- 頻度
- 1〜2年に1回(鉢底から根が出たら)
- 鉢
- 直径+3cm(1号)まで。2号上げは根腐れのもと
- 土
- 赤玉土5:鹿沼土2:バークチップ2:軽石1
- 気根
- 健全なものは切らない。枯れたものだけ除去
- 養生
- 2週間は明るい日陰・無施肥。新葉が出たら活着
結論:モンステラの植え替えは5〜6月がベスト
モンステラの植え替えに最適なのは 5〜6月、次いで4月・7月です。気温20〜30℃の成長期に行えば根の再生が早く、2〜3週間で新しい土に馴染みます。
- 3〜4月(○):新芽が動き出したら着手してよい。夜間が15℃を下回る日が続くうちは待つ
- 5〜6月(◎):回復が最も早い。根を切り詰める強めの作業もこの時期に
- 7〜8月(△):高温期は切った根が傷みやすい。朝の涼しい時間帯に、根はほぐすだけにする
- 9月(△):成長が鈍る前のギリギリ。4号以下の小さい株は翌春まで待つ
- 10〜2月(×):根腐れなどの緊急時以外は避ける。緊急時は根を切らず、土を最小限だけ替える

カレンダーはあくまで目安で、本当に見るべきは置き場所の夜の温度だよ。夜間15℃を安定して超えてから動かすと、根が止まらずに次の葉まで進みやすいの。
Pick Up — この記事で使う用土
モンステラに植え替えが必要なサイン
| サイン | 何が起きているか | 緊急度 |
|---|---|---|
| 鉢底から根が出ている | 根詰まり。鉢の中に伸びる余地がない | 次の適期に |
| 水やり後、水が染み込まない | 根が土の隙間を埋め尽くしている | 次の適期に |
| 水やり後すぐ鉢底から抜ける | 根鉢が固まり、水が隙間を素通りしている | 次の適期に |
| 新葉が前より明らかに小さい | 根が養分を吸いきれていない | 次の適期に |
| 葉の切れ込みが入らなくなった | 根詰まりのほか光量不足の可能性も | 先に光量を確認 |
| 2年以上植え替えていない | 土の粒が崩れ排水性が低下 | 次の適期に |
| 土が常に湿ったまま・異臭 | 根腐れの疑い | 適期外でも即対応 |
上5つは「次の5〜6月まで待って問題ない」レベルです。適期を無視してでも動かすべきなのは、土が乾かず異臭がする根腐れのケースだけと覚えておくと判断がぶれません。
モンステラに最適な土の配合
モンステラは着生植物で、通気性の良い土を好みます。重たい土や保水性が高すぎる土は根腐れの原因になります。
定番レシピ 赤玉土5:鹿沼土2:バークチップ2:軽石1
- 赤玉土(小粒)
- 鹿沼土(小粒)
- バークチップ(細粒)
- 軽石(小粒)
| 材料 | 役割 | 外したときに出るサイン | 代替になるもの |
|---|---|---|---|
| 赤玉土(小粒) | 保水と排水のバランス、株を支える重み | 乾きが早すぎて新葉が小さくなる/大株がぐらつく | 硬質赤玉土(潰れにくい) |
| 鹿沼土(小粒) | 粒の硬さで通気の隙間を保つ | 1年ほどで土が締まり水はけが落ちる | 日向石(小粒) |
| バークチップ(細粒) | 着生根が絡む足場。粗い隙間をつくる | 気根・太根が張りにくく生育が鈍る | ココチップ(Sサイズ) |
| 軽石(小粒) | 鉢底寄りの排水を確保 | 鉢底に水が滞留しやすくなる | パーライト |
赤玉土は「硬質」と明記されたものを選んでください。安価な赤玉土は1年ほどで粒が潰れて泥状になり、せっかく確保した通気性が失われます。
バークチップを混ぜるのがモンステラ用配合のポイントです。着生植物であるモンステラの根は樹皮に絡みつく性質があり、バークとの相性が良好です。
市販の観葉植物用土をベースにする場合は、軽石やパーライトを2割ほど追加して排水性を高めると失敗しにくくなります。配合を自分で組むのが手間なら、粗めの素材をあらかじめ含んだI'm original SOIL(tokyoplantsプレミアム培養土)のような培養土をそのまま使う方法もあります。

配合した土の排水性が心配なときは、植え替え前に鉢に水を通してみて、何秒で鉢底から流れ出るかを見ておくといいよ。1〜2分以内に流れ出れば、モンステラにはちょうどいい水はけだよ。
鉢サイズと素材の選び方
現在の鉢より 1号(直径+3cm) 大きいものを選びます。
| 現在の鉢 | 次の鉢 | 目安の株の高さ |
|---|---|---|
| 4号(12cm) | 5号(15cm) | 〜40cm |
| 5号(15cm) | 6号(18cm) | 40〜60cm |
| 6号(18cm) | 7号(21cm) | 60〜90cm |
| 8号以上 | 同サイズで土だけ入れ替えも選択肢 | 90cm〜 |
株を大きくしたくないときは、同じサイズの鉢で植え替えます。根を1/3ほど切り詰めて新しい土に入れ替えれば、サイズを維持しながら土の状態をリフレッシュできます。この根の切り詰めは回復に体力を使うため、5〜6月に限って行ってください。
| 鉢の素材 | 乾きやすさ | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 素焼き(テラコッタ) | 速い | 水をやりすぎる自覚がある人/風通しの悪い部屋 | 重い。夏は乾きすぎることも |
| プラスチック | 遅い | 頻繁に動かす人/乾燥する部屋 | 蒸れやすい。水やり頻度を落とす |
| セメント・陶器 | 素材による | 見た目を優先したい人 | 底穴の有無を必ず確認する |
モンステラには素焼き鉢が最も無難です。通気性と適度な乾燥がモンステラの根に合います。プラスチック鉢や鉢カバーを使う場合は、そのぶん水やり間隔を長めに取りましょう。
植え替えの具体的な手順
準備するもの:新しい鉢(1号大きいもの)/新しい土/鉢底ネット/鉢底石(軽石)/消毒済みのハサミ/新聞紙かレジャーシート/支柱(ヘゴ棒やモスポール)。
- 12〜3日前に水やりを済ませる適度に土が乾いた状態のほうが鉢から抜きやすく、根も切れにくくなります。
- 2鉢から株を抜く鉢の側面を軽く叩き、株元を持って引き抜きます。抜けないときは鉢のフチに沿ってヘラを差し込みます。
- 3古い土を落とす手でやさしくほぐし、古い土を1/3〜半分落とします。完全に落とす必要はありません。
- 4根を整理する黒く柔らかい根は消毒済みのハサミで除去。ぐるぐる巻きの根は外側を軽くほぐし、長すぎる根は鉢に収まるよう先端をカットします。
- 5気根を処理する健全な気根は切らず、下向きのものは土に埋めます(下表参照)。
- 6新しい鉢にセットする鉢底ネット→鉢底石2〜3cm→土を1/3→株を中央に置く→周囲に土を足す→割り箸で突いて隙間をなくす。鉢のフチから2cm下まででとめ、ウォータースペースを残します。
- 7支柱を立てるヘゴ棒やモスポールを根鉢の近くに差し込み、茎を麻紐でゆるく固定します。あとから足すより根を傷めません。
- 8たっぷり水やり鉢底から水が流れ出るまで与え、細かい土くずを流し切ります。
気根の処理
モンステラ特有の気根(空中に伸びる太い根)は、状態に応じて対応を変えます。
| 気根の状態 | 対応 | 理由 |
|---|---|---|
| 土に向かって伸びている | そのまま土に埋める | 地中で吸収根として働く |
| 横や上に伸びている | 切らずに残す | 株を支え、湿度から水分を補う |
| 支柱に届きそう | モスポールに沿わせて誘導する | 絡めば上部の葉が大きくなりやすい |
| 枯れて茶色くカラカラ | 根元から切除してよい | すでに機能していない |
気根はモンステラの健康の証なので、健全な気根は切らないのが基本です。

見た目をすっきりさせたくて気根を根元からバッサリ切ってしまう人は多いけど、健康な気根は株を支えたり水分を補助的に吸ったりする大事な器官なんだ。気になるなら切るより、支柱に沿わせて誘導する方向で考えてみてね。
植え替え後の管理と回復の目安
| 経過 | やること | 正常な状態 | 異常のサイン |
|---|---|---|---|
| 1〜3日 | 直射日光を避けた日陰に置く。水は与えたまま追加しない | 葉が少ししおれても翌朝には戻る | 茎が柔らかくぐらつく |
| 4〜7日 | 明るい日陰へ。土が乾いたら水やり再開 | しおれが解消していく | 新しい葉まで垂れ下がる |
| 2週間 | 元の置き場所に戻す | 葉のハリが戻る | 下葉が黄色く落ちる |
| 3〜4週間 | 肥料を再開(2週間は必ず無施肥) | 新芽の先が伸び始める | 1ヶ月経っても変化なし |
| 2〜3ヶ月 | 通常管理 | 新葉が1〜2枚展開 | 葉が出ても切れ込みがない=光量不足 |
「新しい葉が動き出したら活着した」が最もわかりやすい合図です。目安は3〜4週間、大株や根を強く切った株では2ヶ月ほどかかることもあります。葉水は毎日与えて構いません。
1ヶ月以上まったく動きがなく、株元を押すとぐらつく場合は根が回復していません。鉢から抜いて根の状態を確認してください。詳しい対処は植え替え後に元気がない原因と対処法にまとめています。

植え替え直後は、前の土より乾くのが早くなっていることが多いの。最初の2〜3週間は鉢を持ち上げて重さを確かめて、水やりの間隔をつかみ直してみて。日付をアプリに記録しておくと、次の植え替え時期も逆算しやすくなるよ。
よくある失敗例
鉢を一気に2号以上大きくした
土の量に対して根が少なく、乾くまでに時間がかかって根腐れします。面倒でも1号ずつ。 すでに大きすぎる鉢に植えた場合は、水やり間隔を通常の1.5倍に伸ばして凌ぎます。
気根を全部切ってしまった
株の安定性が落ち、回復も遅れます。切るなら枯れて茶色くなったものだけ。切った直後に葉がしおれたら、切りすぎのサインです。
真夏の直射日光下で作業した
高温で切った根の断面が傷みます。7〜8月にどうしても行うなら、朝の涼しい時間に室内で、根はほぐすだけにとどめます。
植え替え直後に日光に当てた
根が吸水を再開していない状態で強い光に当たると、蒸散に追いつかず葉がしおれます。最初の3日は日陰が鉄則です。
植え替えと同時に肥料を入れた
切った根に肥料が触れると傷みます。元肥入りの培養土を使う場合も、追肥は2週間以降からにします。
古い土を全部洗い流した
根に付いた土を完全に落とすと再活着に時間がかかります。落とすのは1/3〜半分まで。
まとめ
モンステラの植え替えは、適切な時期(5〜6月)に、一回り大きい鉢と通気性の良い土を使えば難しくありません。
- 鉢底から根が出る・水が染み込まないのが交換のサイン。急ぐべきは根腐れのときだけ
- 鉢は直径+3cmまで。大きくしたくないなら同サイズで根を1/3詰める
- 土は赤玉土5:鹿沼土2:バークチップ2:軽石1。バークが着生根の足場になる
- 気根は切らずに活かす。枯れたものだけ除去する
- 植え替え後2週間は明るい日陰で無施肥。新葉が動けば活着完了
日々の水やりや置き場所の基本はモンステラの育て方、土の素材選びをさらに掘り下げたい場合はモンステラの植え替えに最適な土もあわせてどうぞ。
この記事を書いた人

Masashi Matsubuchi / tokyoplants
tokyoplants オーナー
東京・世田谷を拠点とする希少観葉植物専門店「tokyoplants」オーナー。自ら海外へ足を運んで一点ずつ厳選した株を買い付け、年間800株以上を自身の手で育てて販売しています。
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